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白兎会52年の歴史に幕 会員減響き解散を決断

有志の会として存続に含み

鳥取県観光関係案内所連絡会「白兎会」が今年2月に解散総会を開き、52年間の歴史に幕を閉じた。

白兎会は1972年7月に発会し、鳥取県内の旅館ホテルの大阪案内所(営業所)を中心に旅行会社へのキャラバンや商談会などを実施。鳥取県関西本部も支援し、施設単体の誘客にとどまらず鳥取県全体の観光振興に協力してきた。

しかし数年前から、旅館ホテルの案内所の閉鎖などに伴う会員の減少に歯止めがかからず、島根県や岡山県の現地観光施設なども会員として活動を推進。近年は鳥取・島根・岡山3県の東中国エリア周遊観光を旅行会社に働きかけていく団体として、名称変更も視野に入れた抜本的改革を議論していた。

大阪市内のホテルで開かれた解散総会で、白兎会の松永泉会長(砂丘会館)は「一昨年に岩﨑元孝前会長が亡くなって、私がその後を引き継ぎましたが大阪の案内所が減る一方で、事務局的機能が成り立たなくなってきたこと、コロナ禍で人手が足らなくなり、白兎会の活動に専念できなくなったという声が大半を占め、昨年12月に開いた理事会で解散という結論に至りました」と説明した。

ただ、会員からは「会費を取って運営する白兎会という組織は解散しても、賛同する現会員や新しい施設に声をかけて鳥取・島根・岡山への誘致を図る有志の会として白兎会を存続したい」という声もあり、別組織として白兎会が存続する可能性も残した。

解散総会後に行われた懇親会に出席した鳥取県関西本部の岩成哲彦副本部長は「観光担当だった若いころに白兎会とご縁があり、今回関西本部に赴任し白兎会がなくなるのは心苦しい。これまでの活動に敬意をお示しします」とあいさつ。

また、来賓として招かれた元白兎会会長の藤林久也さんは「2006年から2015年までの9年間にわたって会長を務めさせていただき、在任中は白兎会創立40周年記念パーティーを開きました。50周年を迎えたものの記念行事ができず、本日解散総会ということで非常に残念ですが、本日まで会を引き継いでいただき頑張ってこられた皆さまに感謝申しあげたい」と話した。

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