なにわ一水が２部門で受賞　ジャパントラベルアワード／松江しんじ湖温泉

アクセシブル部門と宿泊施設部門

島根県・松江しんじ湖温泉の旅館、なにわ一水は２月、今年の「ジャパントラベルアワード」で部門賞の「アクセシブル部門」と特別賞の「宿泊施設部門」でダブル受賞した。中国エリアの宿泊施設では初の受賞。

ジャパントラベルアワードは海外向け広告制作会社しいたけクリエイティブが２０２１年に始めた。観光からより良い社会をつくることを目的としたもので、観光における多様性、公平性、包括性、サステナビリティ、インバウンドへの取り組みを評価し、ただの観光地ではない「感動地」を顕彰している。今年は１６３件のエントリーがあり、18の地域・企業がファイナリストに選ばれ、現地審査を経て各賞が決定された。

同館の受賞は、部門賞「アクセシブル部門」が車椅子利用者や視覚障害者向けのほか「食のバリアフリー」にも取り組むなど、改善を重ね続ける姿勢を評価。特別賞「宿泊施設部門」は宍道湖を見渡す立地・眺望、客室、卓越したバリアフリー対応への努力と情熱が高い評価を受けた。

同館の勝谷有史社長は「２００６年より段階的にバリアフリー・ユニバーサルデザイン化の取り組みを実施してきた。これまでの取り組みで旅行や宿泊をあきらめていた多くのお客様が宿泊を楽しんでいただくことができるようになった。これからも『旅館の情緒』を損なうことなく、『バリアフリー化』を進め、障がいもある人もない人もみんなで一緒に泊まれる宿を目指したい」とコメントしている。

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