島根ガーデン・ツーリズム 足立美術館など日本庭園ズラリ
歴史情緒映える名園ぞろい
島根県内周遊のテーマとして挙げられるのが、世界から高い評価を受けている足立美術館(安来市)を筆頭にした日本庭園をめぐる「ガーテン・ツーリズム」だ。
足立美術館は、横山大観の日本画をはじめとする所蔵作品の素晴らしさはいうまでもないが、もう一つの顔として知られるのが日本庭園。米国の庭園専門誌ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニングの日本庭園ランキングで21年連続日本一を獲得している。苔庭、池庭、白砂青松庭、亀鶴の滝などで構成され、借景の山々を含めると総面積は約16万5千平方メートルにも及ぶ。専属の庭師が微細にわたって手入れし、開館前には毎朝、職員総出の掃除を欠かさない。同誌ではそんな姿勢を“神管理”と称え、丹精込めて手入れし続ける庭園を絶賛。四季折々の情緒豊かな自然美が広がる庭園の美をぜひ見てみたい。
松江市の由志園は、山陰最大級の規模を誇る池泉回遊式日本庭園。約1万坪の庭園には牡丹をはじめ四季折々に草花が咲き誇る。季節ごとのイベントも見どころ。
このほかにも島根県内には同誌でランクインしている庭園がいくつかある。
玉造温泉の佳翠苑皆美や長楽園、宍道湖の皆美館といった旅館にある庭園も高評価。出雲市には松江藩本陣宿を移築復元した枯山水庭園の平田本陣記念館などの庭園も情緒がある。
南北朝時代創建の名刹として名高い出雲市の康国寺の庭園は、枯山水と露路を組み合わせた、この地ならではの「出雲流庭園」が特徴。松江藩主お抱えの庭師・沢玄丹が考案した庭園で茶庭の影響を受け、飛び石を配置し庭園の主景とした様式で、臨済宗の禅寺らしい簡素で品のある庭園として訪れるファンも多い。奥出雲には櫻井家庭園や絲原家庭園などたたら製鉄ゆかりの庭、出雲市には坂田江角家庭園の旧豪農屋敷などもあり、島根県のガーデン・ツーリズムに豊潤な奥行きを醸し出している。
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