観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

徳島あるでないでCP 大手旅行会社のサイトとSNS活用で情報発信

宿泊“全国最下位脱出作戦”へ本気の取り組み

徳島県が観光の大きな課題克服に向けてひとつになっている。その課題とは、宿泊者数の少なさ。県内の年間延べ宿泊者数が2015年以降、全国最下位になっている。この状況から脱却を図るため、県をはじめ官民でプロジェクトチームを結成。首都圏などへのアピールを強めるなど活動を本格化。情報発信こそ現況打破への“本丸”と位置づけ、地道な取り組みを進めている。

官民一体の「オール徳島」で立ち上げた“部隊”は「『♯徳島あるでないで』プロジェクトチーム」。「あるでないで」とは徳島の方言で「あるじゃないか」の意味。県内の宿泊団体や旅行会社、交通機関、県ら観光関係機関が一堂に会し、官民で協力して宿泊者増へ施策を展開している。

徳島県観光の魅力を発信するために大々的に打ち出しているのが「♯徳島あるでないで」キャンペーン。17年12月からスタートさせ、今年度も20年3月末まで継続実施している。

大手旅行会社各社のウェブサイトに徳島県特集ページを設置し、体験や食を組み込んだ宿泊プランを販売している。あわせて徳島県の魅力をSNSに投稿してもらうキャンペーンを実施するなど魅力の発信を通して旅行者に宿泊を促している。

商品造成に向けては、昨年5月に東京で旅行会社を招いて「オール徳島」観光商談会を開催。アピールが弱かった首都圏市場の旅行会社との関係を構築し、宿泊需要の拡大につなげようと県単独で初開催した。昨年に引き続き、今年5月にも東京で観光商談会を開いたほか、8月には東京に加え、関西圏で初となる観光セミナーを大阪でも開くなど、観光情報の発信を強化した。

これらの取り組みの成果は徐々に表出。宿泊者数は、18年は220万5900人と全国最低のままだが、19年7月の段階では対前年比で約10万6千人増と好調なスタートを切っており、着実に実を結びつつある。

四国徳島 旅のおすすめサイト

この記事をシェアする
今すぐにでも出たくなる旅 最新
「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

和歌山龍神に輝く夕夜景

大阪の中心部から車で約2時間、南紀白浜空港から1時間ほどの距離に位置する和歌山県田辺市龍神...

サステナブルアイランド四国への誘い・愛媛編

四国が進める観光のテーマは「持続可能」だ。社会全体のテーマとしてもはや中心に座りつつあるサ...

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ