長さ80メートルの大綱引き　三朝温泉の花湯まつり

「東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛」　５月３―４日に開催

三朝温泉は５月３―４日にお釈迦さまの誕生を祝うとともに、その年の豊作と商売繁盛を祈る「花湯まつり」を開催する。三朝町に伝わる国の重要無形民俗文化財として、すべて藤カズラで編まれた長さ約80㍍、重さ約２トンの綱を２本つなぎ、東西で引き合う「陣所（大綱引き）」や花火の打ち上げなどを実施する。

花湯まつりの由来は諸説あるが、お釈迦様の誕生を祝い、豊作と商売繁盛を願うためのお祭りと言われている。温泉の恵みに感謝する祭典が行われ、子どもたちの成長を願う稚児行列が温泉街を練り歩く。

花湯まつりのメーンイベントとして「陣所」がある。陣所は、毎年５月に行われる「大綱引き」のことで、藤かずらをより合わせ、巨大な雌綱と雄綱を作り、両綱を結合させ東西に分かれて引き合う勇壮な伝統行事。「東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛」と言われている。２０２３年はコロナ禍を経て４年ぶりに開催され、軍配は西軍に上がっている。

本番前の３日には、大網引きに使う巨大網２本を編む「綱からみ」が行われている。

また、「陣所の館」ではお祭りの綱や、祭りを再現したミニチュアなどが展示され、花湯まつりの魅力に触れられる。

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