「あいうえお」で謎解きイベント 明覚上人にちなみ温泉街が舞台、旅行商品化も/山代温泉
山代温泉の新しい魅力に
縦の段に「あいうえお」、横の行に「あかさたなはまやらわ」と整然とならんだ五十音図。最初からそこにあったように、あまりに馴染みすぎていて、今の五十音図になるまで変遷があったなんて考えたことがなかった。初めて音図がつくられたのは平安時代とされ、改良が続けられ、今の並びの五十音図になったのは室町時代以降だという。
山代温泉にある薬王院温泉寺の住職だった明覚(めいがく)上人も五十音図の改良に加わった人物で、1093年にまとめた著書「反音作法」(はんおんさほう)では、行の列は「あかやさたならはまわ」と並んでいるそうだ。今から1千年ほど昔に、山代温泉と五十音図は深い関係があったことになる。
山代温泉では五十音図と、五十音図の創作に寄与した明覚上人を前面に打ち出す、「あいうえおの郷」構想を打ち出している。
すでに薬王院温泉寺の後ろにある薬師山に、上人にちなんだ「あいうえおの小径」ができあがり、温泉街の宿泊施設跡地に明覚上人をテーマにした観光施設の整備も計画している。ガイドツアーも実施している。
今年は謎解き企画会社と組み、4月1日から山代温泉を舞台に「謎解きあいうえお」イベントを始めた。温泉街を散策しながら楽しめる謎解きイベントで「あ、から始まるぶらり謎解き、消えた記憶と言葉のくすり」のタイトルも興味を引く。
どんな話かというと「主人公は、記憶を失った青年で、手がかりは、握りしめていた1枚の手紙。そんな彼の前に人の言葉を喋る三本足のカラスが現れ、青年がコトバのくすりを処方する薬局の店長だと告げる。青年はなぜ記憶をなくしたのか。すべての記憶が戻るとき、意外な事実があなたをまっている」。謎解きが五十音図と、どのように関係しているのか気になるところだ。
参加者は、1セット1800円の謎解きキットを購入し、町中に隠された手がかりを探したり、暗号やパズルを解いていく。所要時間は2時間程度だという。すでに4―6月に個人や旅行会社などのツアーで300人が参加している。
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