観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

島根「安来人」に会いに行こう

島根「安来人」に会いに行こう

島根県最東部に位置する安来(やすぎ)市。山陰随一の汽水湖・中海と、緑豊かな中国山地に挟まれた田園風景が美しいまちだ。その歴史は古く、神代の代から脈々と紡がれてきた。たたら製鉄に端を発するヤスキハガネや、どじょうすくい踊りで知られる安来節、日本庭園日本一に16年連続で選ばれている足立美術館など、国内外で著名なものも少なくない。こうした歴史や文化、風土を守り、未来へと継承している「人」が安来の旅の主役。最近ではフォトプロップスを市内各所に設置するなど、来訪者も安来好きに巻き込む。ユニークな「安来人」に会う旅は、山陰を代表する古刹・清水寺からスタートした。

清水谷善暁さん

山陰随一の名刹、清水寺で凛とする

19/04/04

見どころ尽きない境内散策 清水寺・清水谷善暁さん 清水寺へお参りする。駐車場から大門を経て歩く参道は、道沿いに清水が流れ、苔むした石畳や石段に年季を感じさせる石垣、杉と広葉樹が混じった木立ちがいい。上り始めてしばらく、古いたたずまいの...

清水寺

清水寺でゆっくり過ごす

19/04/04

写経・写仏、座禅体験も 秋には「灯参道」 清水寺は、約4万平方メートルの敷地に根本堂、三重塔、毘沙門堂、蓮乗院など多くのお堂に加え、宝物館、精進料理を提供する料理旅館、名物の清水羊羹の出店などが建ち並ぶ。境内をゆっくり歩くのが楽しい寺...

森井優さん

清水寺を深く楽しむ時間(1) 会席風の精進料理―境内の3施設

19/04/04

清水寺境内ではその昔、5軒の料理旅館が営業していた。参拝とともに精進料理をいただくのが古くからの慣習。今は3軒で会席風の精進料理が提供されている。 伝統の中に創意工夫を 清水茶屋ゆう心・森井優さん その一つ、清水寺の表玄関の大門...

西村純一さん

清水寺を深く楽しむ時間(2) 伝統の味を守る矜持―清水羊羹

19/04/04

現地で味わうからこそ 西村堂・西村純一さん 清水に羊羹が伝わったのは平安時代、慈覚大師が唐からの帰途に立ち寄ったのが始まり。精進料理の一つとして羊の肝の熱い吸い物を真似た製法を地元の人たちに伝えたのが始まりだという。改良を重ね、今の清...

足立美術館

アートに浸り物語を紡ぐ時間(1) 来春に新施設―足立美術館

19/04/04

“日本庭園日本一”の美術館が開館50周年記念で 年間約65万人の来館者数を誇る安来市の観光拠点「足立美術館」。2020年春、開館50周年記念事業で新たに「魯山人館」がオープンする。 魯山人館は、同館が所蔵する北大路魯山人の作品だ...

神英雄さん

アートに浸り物語を紡ぐ時間(2) 絵画、食で心温まる―加納美術館・やまさや

19/04/04

安来市南部、中国山地の懐に抱かれた山合いに並ぶように建つ「安来市加納美術館」とレストラン「やまさや(加納山佐屋)」。 ストーリー感じて 安来市加納美術館・神英雄さん 加納美術館は、生涯にわたって平和を願い続けた画家、加納莞蕾(か...

安藤宗久さん

さぎの湯温泉で湯ったりな時間 源泉かけ流しの滞在拠点

19/04/04

50年以上の歴史受け継ぐ 安来苑・安藤宗久さん 8世紀中ごろ、白鷺がこの地に舞い降り、湧き出していた湯で足の傷を癒したという伝説が残る「さぎの湯温泉」。戦国時代、月山富田城を本拠としていた尼子氏の「御殿湯」として栄えたという。その後し...

安来ドジョウのオムライ寿司

ご当地グルメ第2弾「安来ドジョウのオムライ寿司」

19/04/04

地元食材ふんだん 市内5店舗で提供 安来市で新しいご当地グルメ「安来ドジョウのオムライ寿司」が登場する。2019年3月26日から、市内の飲食店5店舗で販売が始まった。 ご当地グルメは17年、観光振興と地元食材のブランド化を目的に...

飯梨川河口

フォトジェニック安来(1) 写真撮影小道具を設置

19/04/04

安来市は今、フォトジェニックな旅が熱い−。知る人ぞ知るフォトスポットが点在し、安来市観光協会でも2018年秋から市内各所に「安来に来ました」「I♡安来」などと書かれたフォトプロップスを設置している。インスタグラムやティックトックなどSNSで...

尼子経久像と月山富田城跡

フォトジェニック安来(2) 「御城印」が好評―月山富田城跡

19/04/04

城跡観光の記念に 安田要害山にも注目 戦国時代前期に活躍した尼子氏ゆかりの安来市には、兵(つわもの)どもが描いた夢の跡が点在する。代表格が、山陰を代表する山城で日本100名城にも選ばれている月山富田城跡。史跡公園としても整備が進むなか...

清水駅長

フォトジェニック安来(3) 観光客を歓迎する安来駅

19/04/04

ボランティアも活躍 安来観光の玄関口、JR安来駅で毎週日曜日の9−10時にかけて「どじょうすくい出迎え隊」が乗客を出迎える。「こんな駅はない」と胸を張るのが清水久年駅長。 2018年6月に駅長に着任し、ボランティアの有志がホーム...

安来観光の問い合わせ・アクセス

19/04/04

旅のお問い合わせは 安来市の観光情報サイト http://www.yasugi-kankou.com 安来市商工観光課(安来庁舎) 〒692ー8686 島根県安来市安来町878ー2 TEL.0854ー23ー3110 ...

今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ