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奈良県桜井市・長谷寺を着物で拝す(3) 花の御寺で過ごす特別な1日

3月28日、桜と着物が競演 レンタル着付やショーをセット「花の御寺を着物で観光」

花の御寺・長谷寺をさらに艶やかに彩るイベント「『花の御寺』を着物で観光」が3月28日に行われる。ちょうど見ごろの桜が鮮やかな境内を着物で参拝し、国宝の本堂では和装アニバーサリーショーを実施する。イベントに呼応したツアー造成を旅行会社に呼びかけている。

イベントは、参加者が好みの着物を選ぶところからスタート。振袖、大島紬の留袖など多種多彩な着物が用意されている。男性用もある。着付をしてもらって長谷寺の境内へ。満開の桜のなか、普段とは異なる和装でしずしずと歩く。屋根つきの階段で有名な登楼は、着物で歩くことを想定した階段幅に設計されており、そんな長谷寺の心遣いを知る機会にも。

長谷寺

四季折々の花が境内を彩る長谷寺は着物が似合う

国宝の本堂ではご本尊の十一面観世音菩薩を拝観し、本坊なども見学。桜の花の下で昼食を食べたあと、本堂で着物の和装アニバーサリーショーを尺八や琴の音色を聞きながら観覧するというのが一連の流れ。

企画したのは、ウエディングプランナーで、まちづくり観光研究所奈良サテライトオフィスのツーリズムプランナーを務める峪口治恵さん。花の御寺が持つ魅力を最大限に引き出すのは「日本文化を象徴する着物」だと捉え立案した。

本堂で行うアニバーサリーショーの関係で当日は2部制で行う。1部は9時30分―11時30分に受付、13時からショーを観覧する。2部は10時30分―12時30分に受付、ショー観覧は15時から。

長谷寺

3月28日のイベントでも着物を着て国宝の本堂を参拝。
ご本尊に拝顔する

ショー観覧については旅行会社向け特別席を本堂内舞台に用意。各部30人、合計60人限定で募集する。

峪口さんは「人生の節目には欠かせない着物を着て、長谷寺をぜひ散策してほしいですね。そして記念日に着る着物の数々を長谷寺の内舞台で見ていただきたい」とし「お客様にはご満足いただけるものになったと思っています」。

今回のイベントを皮切りに、四季ごとに着物と長谷寺をセットにしたツアー企画を提案していく考えだ。

問い合わせは、まちづくり観光研究所奈良サテライトオフィス(Wakana style内)電話0742―35―3288。

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