開幕まで1年 東京五輪を楽しもう(2) 観戦プラス観光の勧め−東京まち歩きスポット
上野、日本橋、新橋へ
まずは上野、浅草。桜の名所として知られる上野公園。毎年7月には「全国氷彫刻展夏期大会」が開かれ、桜の下の氷像群が涼しさを演出する。日本最古の動物園、上野動物園ではパンダのシャンシャンがもう2歳に。美術館、博物館の集積地でもあり、世界遺産・国立西洋美術館があるのも上野公園。庶民の台所アメ横での買い物も楽しみ。
年間、国内外から3千万人が参拝に観光にと訪れる浅草。7世紀に建立された浅草寺、浅草神社は、都内で最も古い寺社群。連日賑わう仲見世。門前町は昔から、参拝者を食でもてなしてきた老舗が点在する。通称「ホッピー通り」は、明るいうちから一杯やっている人たちで満員御礼だ。
上野に接する谷根千(谷中、根津、千駄木)も古い下町の面影が濃く残り、まち歩きに人気。
日本橋・銀座・築地は中央区の人気エリア。東京の歴史と文化、商業の中心でもある。区内には6つの国宝と31の重要文化財、1つの特別名勝がある(17年現在)。
1603年の江戸幕府開府と同時に建設され、五街道の起点となった日本橋。20代目とされる現在の橋は1911年の建設で国重要文化財。日本橋三越は創業が17世紀後半。本館が国重文だ。近所の三井本館や日本銀行本店も国重文。銀座方面に行くと重文・日本橋高島屋がある。
銀座の地名は、江戸時代に銀貨の鋳造がこのあたりで行われていたことから。和光が目印の銀座4丁目で晴海通りを左折すると、隈研吾の設計の歌舞伎座がある。
ここから築地まではすぐ。築地市場は豊洲に移転したが、旧場外市場の活気は昔のまま。外国人旅行者も多い。
オヤジの聖地新橋。1872年、日本で最初に開業した鉄道の起点駅として知られる。日比谷口には蒸気機関車が鎮座するSL広場があり、ほろ酔いのオヤジたちがニュース番組でインタビューされるのがここ。
歩いて15分ほどにあるのが愛宕神社と出世の階段だ。愛宕の山は標高25㍍たらずだが、自然の山としては東京23区の最高峰。80数段の階段を上ると神社本殿と、出世の階段物語に出てくる梅の木がある。江戸市中を見渡す山には火事を治める神様が祀られている。
東京タワーはすぐ。東京スカイツリーができるまで長らく国内で最も高いタワーだった。東京タワーから南に坂を下ると増上寺。徳川家の菩提寺としても有名。江戸15将軍のうち6人が本堂裏の墓地に埋葬されている。
お台場は、都心から最も近い人工砂浜がある。ここの自由の女神は、1998︱99年の日本におけるフランス年を記念し仏政府から贈られた。
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