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“日本一安全対策が進む山”へ歩み 御嶽山、完全復活へ山頂にシェルター設置/木曽

9月下旬までに完成 木曽町、安全対策急ぐ

木曽町は霊峰・御嶽山麓に広がるまち。2014年9月の噴火という打撃もあったが、現在警戒レベルは「火山に留意」の「1」にまで引き下げ、観光復興は着々と進んでいる。シェルターの設置をはじめ御嶽山登山の安全強化への活動は今も続く。御嶽山観光の完全復活へ町をあげて歩みを進める。

現在の規制区域は、シェルターや登山道、放送設備など安全対策が整備されるまで、火口から約1キロ規制されている。山頂部である剣ヶ峰頂上の山荘跡地にシェルター(避難壕)の設置作業が進められており、長さ4メートル、40人程度を収容するコンクリート製の箱型のシェルターを3カ所に設置。登山道整備や拡声器の設置など情報伝達の体制もあわせて、入山規制解除のメドである9月下旬までに完成させる計画だ。

あわせて、山頂部に慰霊碑を建立する。「安らかに」の碑文を刻み、噴火による犠牲者と行方不明者を悼む。ニノ池本館も今秋に建設工事を終え、来シーズンから利用可能になる予定で、復興への整備が進んでいる。

御嶽山

御嶽山を取り囲むように輝く星空。
自然の喜びは徐々に返ってきている

観光の現状は、御嶽山周辺観光地では回複傾向にあるが、山頂から山麓、特に王滝・三岳エリアは厳しい状況が続く。噴火前の13年比で山小屋は2割程度、御岳ロープウェイは4割強の利用にとどまり、復興は道半ばの感が強い。

それでも地元では、安全対策が整い、山頂までの登頂が叶えば、さらに復興が進むとの期待をかける。御嶽山火山マイスターも8人誕生しビジターセンターの設立も計画されるなど、日本一安全対策が進む山・御嶽を目指して前進は続く。

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