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トロバス、有終の美へ 黒部ダムへの“足”、運行終了11月末までCP/大町

関電と大町市が連携

立山黒部アルペンルートのなかでもひと際存在感を放つ黒部ダム。今年はダムへ観光客を運んできた関電トンネルトロリーバスが運行を終えるという節目の年を迎えた。関西電力や地元大町市では有終の美を飾るべく、記念キャンペーンを開催。様々な企画で54年間の歴史へ感謝を伝えると当時に、観光客に今一度乗車を促す。

トロリーバスは長野県大町市・扇沢駅と富山県立山町・黒部ダム駅間を関電トンネル5.4キロを介して結ぶ。黒部ダム観光の重要な足として活躍してきたが、来年4月以降は全15車両を電気バスに変更、その役目を終える。

関電トンネルトロリーバス

54年間、黒部ダムへ観光客を運んできた
関電トンネルトロリーバスもラストイヤー

キャンペーンは11月30日の運行最終日まで開催。期間中はトロリーバスにラストイヤーのロゴマークを配するなどラッピングを施し運行するほか、記念乗車券の販売、限定のオリジナルカードの配布を行っている。トロバスチョロQや乗車優待券が当たるインスタグラム投稿によるカウントダウン企画も実施している。

また、今年は黒部ダム建設の苦闘を描いた映画「黒部の太陽」上映から50年でもあり、その記念イベントも展開。大町市と連携して8月には「黒部の太陽ウィーク」を開催、10月末までは黒部ダム特設会場や扇沢駅で映画の撮影セットのレプリカなどの展示も行っている。

11月30日、いよいよラストラン。記念セレモニーを持って歴史に幕を下ろす。一つの時代を築いたトロバスの最後の雄姿を目に焼き付けたい。

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