観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

五感に感動を与える癒しの温泉地 フランス人から見た三朝温泉の魅力

三朝温泉で、フランス人男性が活躍している。リェヴェン・アントニーさん(33歳)。2011年に国際交流員として三朝町役場に赴任し、今年7月から三朝温泉観光協会で地域おこし協力隊として勤務している。その風ぼうから「三朝の"トム・クルーズ"」と呼ばれることもあるそうで、今は三朝を訪れた外国人観光客の対応をはじめ、三朝の魅力を掘り起こし、SNSで情報発信することがアントニーさんの"ミッション"だ。アントニーさんの目から見た三朝の魅力、アピールポイントを聞いた。

豊かな自然と温泉の恵み 真心を世界へ伝える

―アントニーさんにとって三朝温泉の最大の魅力と思うところを教えてください。

三朝に暮らし始めて、豊かな自然に恵まれている町だと実感しています。温泉はもちろん、三徳山(みとくさん)や小鹿渓(おじかけい)などその恵みから生まれた魅力的なところが多いと思います。

三徳山

三朝に来てくれた友人を三徳山・投入堂まで
案内するアントニーさん(左)

小鹿渓

アントニーさんお気に入りの小鹿渓

また、三朝には特別な魅力もあると感じています。三朝は人間の五(六)感に感動を与え、国籍や言葉を問わず人々の心に響く町であり、それが最大の魅力だと信じています。

―三朝温泉を含めた周辺で、もっとも見てほしいもの、体験してほしいものを教えてください。

いろいろありますがピンポイントで言いますと、初めて来られる外国からのお客さんには、まず三徳山のユニークな登山を体験していただき、そして温泉に入り、街で散策し、単なる観光ではなく、心と体で三朝ならではの旅を感じていただきたいです。

河原の露天風呂

三朝温泉のシンボル河原の露天風呂

国内のお客さんにも、慣れた環境ではありますが、田舎町の小さな温泉街でのんびりするぜいたくを再発見してもらい、日常の疲れや悩みを忘れ「六根清浄」と「六感治癒」の三朝で癒しの旅をしてほしいです。

―三朝温泉の旅館をはじめ、日本の旅館でどんなところに日本文化を感じますか。旅館に惹かれるところがあれば教えてください。

私にとって旅館はただの宿泊施設ではなく、旅が続く場所です。初めて泊まった時にそれに惹かれました。三朝温泉の各旅館にも“味”があり、様々な旅ができると思っています。

日本のそれぞれの旅館では独特な空間が広がり、五感の旅を表したそのものでもある懐石料理、接客のしぐさで感じられる日本人の繊細なところなどで文化を感じます。私にとってそれが日本旅館に泊まる魅力と価値なので、これからも守っていってほしいですね。

三朝温泉の旅館

旅館料理の体験に同席

―他の温泉地と比べて三朝温泉がいいな、と思えるところがあれば教えてください。

比較の視点にもよりますが、日常あるいは旅の疲れを取ってリフレッシュしたいという目的で温泉に行く方には三朝温泉が日本一だと思っています。もちろん短い経験の私の個人的な感想になりますが、そのために生まれた町だとよく感じられ、温泉で癒される目的にちょうど良い温泉街だと思っています。

同じ思いのつもりでほかの有名な温泉地にも行ったことがありますが、魅力がたくさんありながら、なかなかのんびりできなかった経験もあります。ですからのんびりしたい方には三朝温泉をおすすめしますね。

―世界へ、日本へ三朝温泉の魅力を伝えていますか?

はい、仕事でもプライベートでも自分の好きな三朝温泉の魅力を伝え、相手がそれに共感してくださると嬉しく思います。当然なのかもしれませんが、魅力をアピールするには、まず自分で感じないと伝わらないと私は思っています。キャッチフレーズよりも真心の方が伝わりますから。外国のお客さんはオーセンティックな日本を求めているので、真心がとても重要です。

山陰鳥取 旅のおすすめサイト

この記事をシェアする
今すぐにでも出たくなる旅 最新
未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・愛媛編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・高知編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

未来へつなぐ四国「おもてなし」の魂・徳島編

「四国はひとつ」の旗頭のもとに4県がひとつになって観光振興を進める四国。その根幹は、四国八...

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ