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西の横綱を張る湯 湯原温泉

「砂湯」と「源泉かけ流し」の本物温泉

岡山県北、真庭市にある湯原温泉。古くは弥生時代にたたら製鉄に従事する人が疲れを癒し、戦国時代には宇喜多秀家の母が体を癒したとの歴史があるなど、地域の湯治場として親しまれてきた。観光の顔としては、湯原ダムを背景に広がる公衆露天風呂「砂湯」の風景。露天風呂番付で「西の横綱」にランクされるほどの風情と風格を有している。

湯原温泉

「砂湯」に掲げられている露天風呂番付

泉質は低張性アルカリ高温泉で、効能は神経痛や関節痛など様々。全15源泉が自噴泉で、推定で毎分6千リットルが自然湧出するという豊富な湯量が湯原の大きな自慢だ。

その湯量の多さは利用可能な湯だけでも家庭用の風呂に換算すると、1日あたり約2万9千人分という。だからこそできるのが「源泉かけ流し」。湯原町旅館協同組合の加盟旅館では源泉かけ流しの浴槽を持っており、循環ろ過していない新鮮なお湯が常に楽しめるというから、温泉好きにはたまらない。

あふれる湯をそのまま使えるからこそ行った「本物温泉宣言」。源泉100%を全国に発信。自然噴出の泉源保護のため温泉掘削を行わないことや、「温泉指南役」を従事させるなどの条件を会員旅館に課し、その名にたがわぬ温泉の実力を保ち続けている。

「温泉指南役」とは湯原温泉の歴史や泉質などの知識、「砂湯」の入浴方法をガイドするという湯原独自の資格制度。旅館関係者の多くが資格を持っており、一般客でも取得できる。

湯原観光は砂湯を中心に温泉街のメーンストリート「カランコロン大通り」をゆっくりと散策するのがおすすめ。少し足を延ばせば蒜山高原や勝山の古い町並みなどもあり、岡山県北観光の拠点として利用されている。

岡山県美作三湯 旅のおすすめサイト

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