天領日田を感じる四季折々の“祭” 九州随一の「おひなまつり」は2―3月に
夏は「日田祇園」、秋は「日田天領まつり」
日田の祭事は四季折々。天領の地らしい歴史と風土を醸し出す行事が春夏秋冬、季節の風とともに展開されている。
「天領日田おひなまつり」は2月中旬―3月の開催。九州随一の言われるほど繁栄した天領日田では掛屋などの豪商が闊歩、町人文化で賑わった。その名残りが、今も旧家に伝わる京や大阪で購入した雛人形や雛道具。まつりでは豆田町と隈地区を中心に旧家や各資料館などにこれら雅な雛人形をはじめ、庶民に親しまれた「おきあげ雛」といったこの地に根づく雛を展示。艶やかな天領文化がまちのそこかしこによみがえる。

日田のまちに春の訪れを告げるおひなまつり
同時期には「日田おおやま梅まつり」も。梅の里と呼ばれる大山町で行われる春の訪れを感じられるイベントで、「天領日田おひなまつり」とあわせて春の訪れを感じたい。
5月下旬に行われるのは「日田川開き観光祭」。初夏を告げるビッグイベントで、例年花火大会や音楽パレード、マーチングパレードをメーンに、ラリー企画をはじめ各所で多彩な催しが開かれる。筑後川水系の鮎漁の解禁、日田名物・鵜飼のシーズン開幕を祝う。
7月中―下旬、夏本番を迎えて開かれるのが「日田祇園」。約300年の歴史を誇る日田を代表する伝統行事で、祇園囃子の音色に乗って絢爛豪華な山鉾が豆田町など歴史風情あふれる町並みを巡行する。夜を迎えて行われる晩山は提灯の明かりが煌びやかで、祭りはいよいよクライマックスを迎える。

絢爛豪華な山鉾が豆田町などを巡行する日田祇園。
7月中旬から下旬にかけて行われる
11月上旬には秋の日田を彩る「日田天領まつり」。時代衣装散策をはじめ歴史の世界に浸れるイベントで、時代考証に基づいた役柄の衣装に身を包んだ約30人が豆田町を歩く「西国筋郡代着任行列」などで天領時代の栄華を現代の日田に再現する。

天領時代の栄華を再現し
11月上旬に開かれる日田天領まつり
夜になると「千年あかり」。豆田町と花月川のほとりを竹灯籠の明かりで照らし出し、幽玄の世界を演出する。「大分三大竹灯り」としても親しまれている。
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