個性豊かな日田の温泉(3) 杖立温泉・鵜飼と屋形船上の食事を楽しむ
25/11/17
熊本県と県境またぐ「九州の奥座敷」
おんせん県・大分にあって、日田にも自慢の温泉地が点在する。杖立温泉は熊本県小国町と県境をまたいで立地し、山間の温泉風情を感じられる「九州の奥座敷」として親しまれている。
1800年以上もの歴史を持ち、平安初期には弘法大師が訪れ、温泉の効能に感銘して一句詠むなど多くの神話や伝承が伝わる古湯。山道を抜けた山間の地には杖立川を挟む形で温泉集落が形成され、その景観と湯けむりのコントラストが温泉情緒をかきたてる。
古くから湯治客に愛されてきた湯は約98度と高温で、26カ所もの源泉が自噴している。無色透明で弱アルカリ性の弱食塩泉は柔らかく、天然の保湿成分といわれる「メタケイ酸」を多く含み肌に優しく、女性にも人気の温泉だ。多くの宿に「むし風呂」が備わり、多様な湯浴みが杖立宿泊の意義を見出させる。

美肌成分を有する杖立温泉の露天風呂
温泉街を歩けば、「背戸屋」と呼ばれる昭和時代を思わせる風景が広がる路地裏、杖立川の美観、共同浴場やむし場といった地域の生活と密着した飾らない世界が。温泉入浴はもちろん、ただそこにいるだけで癒される。それが杖立温泉だ。

杖立川の峡谷を望むことも滞在する価値
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