海女文化のリアル伝える 鳥羽在住の海女兼写真家・大野さん、京都市内で写真展開催中
「海女の普遍的世界」 フランスとの縁
鳥羽市で海女として活躍するフォトグラファー、大野愛子さんの写真展「海女の普遍的世界」が9月24日まで、京都市左京区のアンスティチュ・フランセ関西―京都で開かれている。現役海女だからこそ写し出せる海女の世界。これがフランス政府公式の文化機関を会場に開かれるのは、近年フランスに対して海女文化をはじめ市の魅力を積極的に発信してきた市の成果といえそうだ。
鳥羽市はコロナ禍前のインバウンド隆盛期に、フランスからの来訪が多いことに着目。2019年に市長や海女がフランスを訪れ、座談会を開くなどして海女文化を発信。同年10月にはフランスから初の国際交流員が着任し、現在も今後のインバウンドの回復に向け、鳥羽の魅力の情報発信に取り組んでいる。
フランスで海女文化が興味を持たれるのは、日本文化のなかでも特殊であり、年配の女性を中心に厳しい業務に従事することが強い個性を持った女性としての憧れに映ることがひとつ。そして海女漁という環境に配慮した伝統技術がフランス人の興味と直結したこともあげられるという。
写真展開催は、鳥羽市観光課がこの関係性を具現化。現役海女で写真家という個性的なキャリアの大野さんが写し出す世界を通して海女文化について触れる機会を創出、鳥羽の魅力や歴史文化を発信しようと企画した。実際に海女が働く姿を間近でリアルにとらえた作品をはじめ32点の写真パネルを展示している。時間は10―19時。日月曜と祝日休。入場は無料。
大野さんは1979年東京生まれ、鳥羽市在住。写真展について「2千年前から続く海女は素潜りで漁を行ってきました。海女の仕事、暮らしは多くの人にとっては特殊な世界ですが、海女にとってはそれは普遍なのです。(今回の展示は)鳥羽の海の中の様子や、海女の事を伝えられる作品です。明日からまた楽しく過ごせるヒントが見つかるかもしれません」とコメントしている。
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