島根県でガーデン・ツーリズム “世界一”など日本庭園をめぐる
足立美術館などランクイン庭園が点在
島根県内周遊のテーマの1つとしておすすめなのが、日本庭園をめぐる「ガーデン・ツーリズム」だ。世界から高い評価を受ける足立美術館(安来市)を筆頭に、県内各地に庭園が点在。知られざる日本庭園王国・島根で歴史情緒と美の世界へ飛び込もう。
足立美術館は横山大観の日本画をはじめとする所蔵作品はもちろんだが、日本庭園がひとつの顔として知られる。米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングで日本一を獲得。2020年版まで18年連続の1位継続中とあって、その評価の高さは観光の世界にあって、もはや当たり前の感すらある。
日本庭園は苔庭、池庭、白砂青松庭、亀鶴の滝などで構成され、借景の山々を含めると総面積は約16万5千平方メートルに及ぶ。専属の庭師7人が手入れをするほか、開館前には毎朝、職員総出の清掃を欠かさないといい、同誌では「神管理」と称える。丹精込めて手入れし続ける庭園は、四季折々の情緒豊かな自然美が広がっている。
由志園(松江市)は山陰最大級の規模を誇る池泉回遊式日本庭園。約1万坪の庭園は牡丹をはじめとした四季の草花が咲き誇る。春の「三万輪の池泉牡丹」、秋冬のライトアップなど庭園を輝かせるイベントも見どころ。
足立美術館や由志園も選ばれた同誌のランキングには、このほかにもランクイン経験がある庭園が県内に多くある。佳翠苑皆美や皆美館、長楽園(いずれも松江市)といった旅館や、松江藩本陣宿を移築復元した枯山水庭園がある平田本陣記念館(出雲市)なども趣深い情緒を醸し出している。
南北朝時代創建の名刹として名高い康国寺(出雲市)もランクイン経験あり。枯山水と露地を組み合わせた、この地域ならではの「出雲流庭園」が特徴。江戸時代に松江藩主お抱えの庭師・沢玄丹が考案した庭園は茶庭の影響を受け、飛石を配置し庭園の主景とした様式で、臨済宗の禅寺らしい簡素で品のある庭園となっている。
そのほか、櫻井家庭園や絲原家庭園(奥出雲町)といったたたら製鉄関連、坂田江角家庭園や原鹿江角家庭園(出雲市)の旧豪農屋敷など地域の歴史を物語る庭園も島根庭園ツーリズムのアクセントになるだろう。
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