梅田穰町長に聞く「山都町の魅力と今後の取り組み」(2)
スピード感持ち道の駅を整備
八朔祭は田の神様に感謝し豊年祈願と商売繁盛を願うもので竹や杉、シュロの皮など自生する植物を材料にして作る「大造り物」が見どころで、毎年9月の第1土曜日・日曜日に開催されます。「大造り物」は町の連合組が作り競い合うわけですが、昨年金賞を取った阿波踊りを踊る「消費税増税あわふく国民」はホウヅキの赤が色鮮やかでした。
祭以降も展示場を設け、色が褪せて風合いが出た「大造り物」を見ることができます。「大造り物」を見ながら町を散策してもらえるような取り組みができないかと展示場の整備を進めているところです。
清和文楽の語りと三味線は清和文楽館の職員が担当しますが、あとは地元の人が保存会を結成し、継承しています。1979年に清和文楽人形芝居が熊本県の重要無形文化財に指定、「文楽の里」づくりが進められていく中で、92年に九州唯一の文楽の専用劇場として「清和文楽館」を完成しました。年に数回しか見ることのできなかった公演が200回近く行われ、年間20万人以上の観光客が訪れるようになっています。
このほかにも山都町には五老ヶ滝や鵜の子滝、聖滝など多くの滝があるので滝めぐりも可能ですし、毎年1月末に行われる神楽祭りも見ものです。こういった素材は海外からのお客様に魅力的なものばかりだと自負しています。
キャンプ場も西日本最大級の服掛松キャンプ場をはじめ町内に5カ所あることも山都町の自慢の1つです。
−アクセスに関してはいかがでしょうか。
2018年度に九州中央自動車道延岡線の嘉島−山都中島西インター間が開通しました。これで福岡・大宰府インターから山都町まで約70分で来ることができるようになりました。あと3年以内に矢部インター(仮称)まで開通する予定ですが、開通すれば山都町中心部まですぐに入って来ることができるようになります。
開通を見据えたグランドデザインの中では体育館やグランドゴルフ場を含む町営グラウンド周辺整備や道の駅の整備をスピード感を持って取り組んでいきます。
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