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星空観察やU字渓谷 自然体験のアクティビティ充実/山都

“九州のグランドキャニオン”は圧巻 滝めぐりに心癒やす

阿蘇山南外輪山から九州山地まで、山々と暮らしを営む山都町。

標高約700メートルの清和高原は、広々とした緑のじゅうたんが広がる。360度さえぎるものがない空間には「清和高原天文台」がたち、日本有数の星空観察スポット。灯りが少なく清澄な高原は満天に星空が広がり、訪れた人からは感嘆の声が。冬にはこたつに入っての星空観察など季節に応じて様々な企画も実施しており、星の世界に浸れる。観測室には口径50センチのニュートン式反射望遠鏡を備え、誰でも天体観測が可能。昼間や雨天時は宇宙や星に関する映像が鑑賞できる。キャビンによる宿泊施設「清和高原の宿」も併設。泊まってゆっくりと星空観察に臨むのがおすすめだ。合宿利用も多く、旅行会社対応もあり。

町内を流れる五ヶ瀬川を上流へ進んでいくと「九州のグランドキャニオン」と呼ばれる蘇陽峡がある。高さ200メートルにおよぶ絶壁が10キロも続く大渓谷。全国的にも珍しい巨大なU字谷渓谷はダイナミックで、その圧倒的な迫力は、一見、いや必見の価値あり。遊歩道や展望台を備え、長崎鼻展望台からは峡谷を一望できる。秋は紅葉の一大スポットとして賑わい、冬には運が良ければ雲海も。絶景をバックにしたカヌー体験も人気のアクティビティ。

蘇陽峡

蘇陽峡の雲海

清流・五ヶ瀬川が流れる山都町は“水のまち”でもある。自然の中へ分け入れば滝が点在する。五老ヶ滝は町内最大規模の滝で、国名勝、県天然記念物にも指定。落差50メートルで滝つぼへ落ちていく水流は迫力とともに荘厳さも感じさせる。滝の対面に架かる吊り橋からは全景が眺められる。通潤橋まで遊歩道も整備されており、棚田の風景を眺めながら、山都観光に欠かせない散策スポット。上下2段構えの滝「鵜の子滝」や、2条に分かれた幻想的な「聖滝」も必訪の地。

五老ヶ滝

国名勝、県天然記念物に指定され、
落差が50メートルある五老ヶ滝

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