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鹿児島「西郷どん」の旅(4) 集成館事業に日本近代化を学ぶ

島津斉彬の一大事業は今や世界遺産に

隆盛が成し遂げた明治維新は日本の近代化を一気に推し進めた。世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつである鹿児島市の「集成館」は、隆盛を見出した幕末の薩摩藩主・島津斉彬の一大事業、反射炉建設が生んだもので日本初の西洋式工場群として日本の近代化に大きく貢献した。旧集成館は今も観光スポットとしてその偉業を伝えている。

島津家別邸跡の仙巌園は、錦江湾や桜島を採り入れた庭園の景観が今も人気の的。園内の反射炉跡は1857年に建設された「近代工場発祥地」であり、薩摩在来の石組み技術で造られた2号炉の下部構造が残る。

仙巌園

仙巌園と桜島の風景

旧集成館機械工場は現在残る近代工場として最古。鹿児島で利用されていた溶結凝灰岩を利用し「ストーンホーム」と呼ばれる洋風建築で、洋式機械による金属加工や艦船の修理などが行われていた。現在は島津家の歴史・文化と集成館事業を語り継ぐ博物館「尚古集成館」として多くの観光客が訪れている。

(前の記事)鹿児島「西郷どん」の旅(3) 鹿児島市と指宿に大河ドラマ館

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