世界が認めた避暑地 日光国立公園・中禅寺湖畔(2)
歴史×自然が生む上質な旅の時間
現在は、英国大使館別荘記念公園とイタリア大使館別荘記念公園として整備された別荘2軒が一般に公開され、各国の大使たちが愛した中禅寺湖畔の絶景とともに楽しむことができる。
英国大使館別荘記念公園2階の「南4番Classic」では、駐日英国大使館シェフ監修のスコーンと紅茶のセットが味わえる。中禅寺湖を眺めながら優雅なティータイムを楽しんだと言われる、かつての大使たちの気分に浸ることができるのも中禅寺湖畔の魅力のひとつ。

英国大使館別荘公園の2階広縁から湖を望む
イタリア大使館別荘記念公園も今年4月に外壁の工事が完了し、湖畔の静かな雰囲気を醸し出す景観に一役買っている。
日光国立公園エリアでは日本三名瀑のひとつ華厳ノ滝をはじめ、龍頭ノ滝や湯滝、霧降ノ滝といった滝めぐりを楽しめるのも、ここならではの楽しみ。中禅寺湖でのSUP(スタンドアップ・パドルボート=立ちこぎボード)やバイクツアー、ハイキングなどの自然が体験できるアクティビティも充実している。

日本三名瀑の一つ華厳ノ滝など滝めぐりも
このエリアの楽しみ
いま中禅寺湖畔で話題になっているのは、2020年夏に「ザ・リッツ・カールトン日光」が開業を予定していること。地上4階建てで、客室総数94室。全客室50平方メートル以上の広さを備える。露天風呂付き温泉大浴場やスパ、自然あふれる庭園と一体となったレストランやバー、フィットネスなどを設け、上質でラグジュアリーな空間デザインを取り入れたホテルを計画している。
日光・鬼怒川エリアでは今年12月、東照宮をはじめとした社寺が世界遺産登録20周年を迎える。翌20年には奥日光の湿原・戦場ヶ原がラムサール条約湿地に登録されて15周年になる。オリンピックイヤーを前後し話題豊富なエリアは要注目だ。
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