江戸風情の豆田町を歩く
「天領」の風景と風土を求めて
江戸時代、幕府の直轄地「天領」だった日田市。市内中心部の豆田町は天領時代に商家町として栄えた名残を今も色濃くとどめる町並みが広がっている。往時の町割りが残り、古い建造物と白壁が建ち並ぶまちを歩けば、まるで江戸時代にタイムスリップしたよう。天領の歴史風情を求めて、豆田町を歩こう。
日田には江戸時代、陣屋が置かれ、豆田町はそのおひざ元として発展した。現在も町割りは往時のままで、江戸―大正期建造の町家や近代の洋館、醸造蔵、昭和初期の家屋などが並び、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定。長福寺本堂と大規模商家建築の草野家住宅は国重要文化財にも指定されている。
市内にある近世日本最大規模の私塾「咸宜園」とあわせて「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源」として日本遺産にも認定。豆田町には長福寺本堂や江戸時代の儒学者・廣瀬淡窓の旧宅や墓地も構成文化財として含まれ、次代に継承すべき地域文化として今も存在感を示している。
歴史あるたたずまいのまちを歩けば、古い建造物を活用した飲食店やカフェ、土産物店が軒を連ね、歴史観光の楽しみを増幅。春は天領日田おひなまつり、夏は祗園祭、秋は天領まつりなど四季折々の祭事も旅に出るいいきっかけになる。
醸造文化も根付き、今も蔵元が健在。味噌・醤油醸造の日田醤油の一角に「ひな人形ミュージアム「ひな御殿」があり、江戸―現在の約3800体の雛人形を展示。清酒薫長を醸造しているクンチョウ酒造の資料館は江戸期の酒蔵で酒造りの歴史や文化を伝えている。
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