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蒙古襲来750年 鷹島は元軍終焉の地

海底遺跡から大船団の遺物

鎌倉時代、2度にわたって日本を攻めてきた中国の元。蒙古襲来(元寇)として知られるが、2024年は一度目に攻められた「文永の役」から750年を迎える。

松浦市には蒙古襲来にまつわる史跡や大陸との交易も行った海の武士団「松浦党」ゆかりの地が点在している。

蒙古襲来で歴史的に重要な場所が松浦市にある鷹島沖で、ここで暴風雨となって4400隻あった元船の大半が沈み、2度にわたる蒙古襲来の終焉の地となった。

ある年代以上になると「蒙古襲来で神風が吹き、元寇の船は海に沈んだ」までは知っていると思うが、それが松浦市の鷹島沖だと知る人は少ない。ひときわ注目を集めるようになったのは、1994年。水深約25メートルの海底で碇石が装着されたままの木製の大碇が発見された。碇を取り付けていたのかがわかる貴重なサンプルだ。15年に元軍の2号沈没船が確認されている。

2012年には元軍の船や遺物が発見された鷹島沖合の海域が、日本の海底遺跡で初めて「鷹島神崎遺跡」として国史跡に認定された。

鷹島神崎遺跡のある海域は「弘安の役で元軍が暴風雨で沈没した地点」として古くから伝えられ、以前から壺や刀、碇石などが引き揚げられてきた。これまでに引き揚げられた遺物は4千点以上にのぼるという。

12年の軍船や遺物の発見で、これまで書物や絵でしか知り得なかった当時の様子が明らかになった。なかでも元軍の武器「てつはう」が出土しているのは、世界でこの海底遺跡でのみだという。海底から出土した遺物は兜や矢たば、鉄刀、壺・椀などだ。22年10月には全長20―30メートルに達する元船の木製いかりが引き揚げられ、話題を集めた。

木製の大碇

750年前の姿で引き上げられた木製の大碇

松浦市では、4千隻を超える船が攻めてきたらどのような感じになるのか体験してもらおうと「AR蒙古襲来―甦る元寇船」を作成。松浦市内各所でARを使って当時最大といわれた「元の大船団」を目の前で存在しているかのような体験ができる。

このほか弘安の役の際に、総大将・弐影資が本陣を置いた陣屋跡「龍面庵」、元軍の攻撃をいち早く大宰府へ報告する役目を果たした「対馬小太郎の墓」、松浦党の始祖・源久公が降り立った際、ギイギイと音が鳴った海岸「ぎぎが浜」、松浦党発祥の地を象徴する大きな兜のモニュメントが建つ「松浦水軍の兜」などがある。

“元寇750年”モデルコース

2024年は蒙古来襲から750年とあって松浦市では周辺行政と連携し様々な取り組みを計画している。今回は「元寇750年 蒙古襲来から終焉までの足跡を訪ねる」をテーマに下記のモデルコースを作成してみた。

新門の扁額に「敵国降伏」と書かれた筥崎宮(はこざきぐう)は、蒙古襲来の折に神風が吹いたことで未曽有宇の困難に打ち勝ったことで厄除け・勝運の神が祀られているとしてコースに入れたほか、蒙古軍の猛攻を防いだ元寇防塁跡、蒙古終焉の地である鷹島を訪ねる。

MRは短い時間だが、MRで最も海外線の景色が美しいということでコースに入れてみた。

【1日目】
博多(10:00)―筥崎宮(10:15―10:45)―千代ランプ―水城ランプ―太宰府天満宮(見学と昼食、11:30―12:30)―水城ランプ―都市高速―愛宕ランプ―元寇防塁跡(生の松原、13:20―13:45)―今宿道路経由―鷹島・松浦市立埋蔵文化財センター(15:10―16:00)―福之島(Hotel&Resort TSUBAKI泊16:45)

【2日目】
ホテル(8:30)―松浦魚市場(9:10―9:50)―新松浦漁協水産加工場(10:00-11:00)―MR前浜駅(11:15―11:23)―MR今福駅(11:31―11:40)―きらく(昼食、11:45)―各地

長崎県松浦市 観光に関するお問い合わせ

松浦市地域経済活性課
〒859-4598 長崎県松浦市志佐町里免365
電話0956-72-1111

一般社団法人まつうら観光物産協会
〒859-4501 長崎県松浦市志佐町浦免1038-3
電話0956-76-8822

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