観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

「アジフライの聖地」を世界へ発信 友田吉泰・松浦市長に聞く(3) 大阪の揚げもんにアピール

揚げ物文化の聖地へ挑戦

―関西での観光プロモーションはどう捉えていますか。

東京ではそれなりに松浦のアジフライを使っていただく店が増えてきました。ところが揚げ物文化が盛んな大阪では、まだまだ。大阪の著名なマスコミの方にお願いし「松浦のアジフライ」というより「美味しいアジフライ」を発信していただこうと思っています。

アジフライというと、開いたアジフライを思い浮かべますが、松浦にはフィレもあるんです。フィレだと串揚げにちょうどいい。ぜひ揚げ物文化の聖地である大阪で松浦のフィレのアジフライを使ってくれるお店を開拓したいと思っています。

友田松浦市長

「アジフライの聖地」ののぼり旗を手にする
友田市長

東京オリンピックで海外の選手団が選手村で食べた料理の中で最も驚いたのが揚げ物らしいんです。それもとんかつ、エビフライなどパン粉のついたフライです。パン粉のサクサク感は他国にはないそうで好評だったようです。調べてみると、生パン粉は日本が発祥だと分かりました。ヨーロッパにもフランスパンの外側のカリカリしたものをまぶして食べる衣はありますが、ザクザクしていて、サクサクした感触はパン粉でしか出せないそうです。パン粉のフライの美味しさを知った選手たちが自国で語ったことで、日本のパン粉の引き合いがグンと伸びたとも聞きました。

この選手村での話から、日本の魚フライはインバウンドにも通用すると判断し、外国にも発信しようと多言語のアジフライマップも作りました。来年度からは積極的に海外へ発信し、テレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」のような番組で、成田や羽田空港のターミナルで「松浦にアジフライを食べに来た」っていう人をなんとかつくりたいと思っています。

(前の記事)「アジフライの聖地」を世界へ発信 友田吉泰・松浦市長に聞く(2) 元寇終焉の史実を生かす

長崎県松浦市 観光に関するお問い合わせ

松浦市地域経済活性課
〒859-4598 長崎県松浦市志佐町里免365
電話0956-72-1111

一般社団法人まつうら観光物産協会
〒859-4501 長崎県松浦市志佐町浦免1038-3
電話0956-76-8822

長崎県松浦市 旅のおすすめサイト

この記事をシェアする
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ