宮元・加賀市長に聞く加賀市観光 人と人との触れ合いとデジタル化で唯一無二
「サイコロきっぷ」客足戻る
―加賀市観光の現状を教えてください。
2020年1月に国内で初めて感染者が確認されて以来の3年間、本市の主要産業の一つである観光産業は大きな影響を受けています。
本市としても市民向けの宿泊助成を実施し、国や県の旅行・宿泊割引の施策と併せ、支援を実施してきましたが、廃業や休業する宿泊施設が出てしまいました。現在はコロナ禍も落ち着きを見せ、客足も戻りつつあります。
23年1月から2月にかけて、JR西日本の企画切符「サイコロきっぷ」の実施により、たいへん多くのお客様にお越しいただけました。あの加賀温泉郷の賑わいを見るのは本当に久しぶりで、うれしく思います。
北陸新幹線の延伸で加賀温泉郷は首都圏と直結されます。また、それに合わせるかのように加賀温泉郷をモチーフにした映画も公開される予定で、今後が非常に楽しみです。
―加賀市が目指している観光とは。
本市はデジタル技術の導入により、市民生活の快適性を向上するスマートシティに取り組んでいます。観光にもデジタル技術を導入し、快適かつ効率性、生産性の高い観光地を目指しています。
これまで取り組んできた「加賀ていねい」をコンセプトとした人と人のふれあいを大切にしたおもてなしと、デジタル技術による快適性などを融合した観光地。そんな唯一無二の地域にしたいと思っています。
―北陸新幹線加賀温泉駅開業を見据え、関西や関東からの誘客をどう捉えていますか。
北陸新幹線としての加賀温泉駅が開業するわけですから、当然、首都圏からの誘客が重要になります。そのための首都圏でのPR活動を強化したいと考えています。具体的な各種イベント出展による宣伝活動や広告展開ですね。
一方で、これまで最も高いシェアを占めている関西からの誘客も同じように重要です。首都圏が増えても関西からのお客様が減ってしまっては、開業の意味がないですからね。関西向けには旅行会社や交通事業者と連携した誘客活動を進める予定にしています。
―個人的に思っておられる最も魅力的で、他にはない加賀市の観光資源を教えてください。
本市には文人墨客を魅了した個性の異なる3つの温泉、松尾芭蕉が絶賛した渓谷美の「鶴仙渓」をはじめとする四季が楽しめる自然、ズワイガニなど日本海の幸や良質な米から作られる地酒、最高級ブドウの一つであるルビーロマンなどの食、当地を発祥とする「山中漆器」と「九谷焼」の日本を代表する「伝統工芸品」、二つの伝統的建造物群保存地区や城下町などの「歴史景観」など、紹介しきれないほど、魅力あふれる観光資源があります。
私はこれらの豊かで多様な観光資源の総合力がほかにはない加賀市の魅力だと思っています。
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