歩いてひたる山中温泉の魅力（1）　「やまなか遊歩」でひたってみる

鶴仙渓のとゆげ街道をぶらり

山中温泉では「歩いてひたる」をテーマに、温泉内の魅力めぐりを楽しむ「やまなか遊歩」をアピールしている。

まず紹介したいのは、温泉街の中の縫うように流れる渓谷「鶴仙渓」。鶴仙渓は、山中に来たなら欠かせないスポットで、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と四季折々の景観を楽しむことができる。

春から11月末では遊歩道沿いに「川床」が設けられる。山中塗の拭漆（ふきうるし）で仕上げた赤い日傘の下にしつらえられた和の空間で、鶴仙渓ならではの風情を堪能できるようになっている。渓谷の上流から総ひのき造りのこおろぎ橋、モダンなＳ字型のあやとり橋、石造りの黒谷橋があり、趣きのある橋めぐりもできる。

山中温泉出身の料理人・道場六三郎さん監修のスイーツと加賀棒茶も提供。川床セットとして大人６００円で味わえる。温泉街の飲食店などによるオリジナル弁当「川床弁当」も提供しており、風情とともに味わいたい。

次に訪れたいのは「ゆげ街道」。温泉街の中心部にあたる菊の湯からこおろぎ橋付近の約６００メートルにわたる目抜き通りにあたる街道で、山中漆器や九谷焼などのギャラリーをはじめ、カフェや食事処などの店が軒を連ねている。人気のコロッケ店もある。

ゆげ街道や湯の本町通りにある薬局や精肉店でもオリジナルのご当地アイスを販売していることから、これらの通りを２０１７年から「アイスストリート」と命名。インスタ映えするような個性派アイスが多く、女子旅の聖地として人気を集めている。

インスタ映えといえば、山中温泉にはインスタ映えのスポットが点在しており４月１日から９月30日まで、インスタグラムのフォトコンテストを実施。入賞者には特産品などをプレゼントする。

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