湯治とワーケーションを商品化　ホテル祖谷温泉「しごと時々温泉」

自然美と温泉、食事で新しい旅

ホテル祖谷温泉（徳島県大歩危・祖谷温泉郷）では、「ＯＮＳＥＮ　湯治　ワーケーション」プランを設定している。仕事×旅行というコロナ禍で一躍注目を集めたワーケーションを温泉地ならではの価値観で提案。自然豊かな温泉地だからこそできる新しい旅のスタイルで、心豊かな時間を過ごしてもらう。

同館では、コロナ禍で疲弊した社会、心身に癒しを与えること、隔絶された交流を取り戻すことが温泉地の役割で、アフターコロナは地方の役割がますます大きくなると考え、今回のプランを企画。新しい時代のライフスタイルとしてワーケーションに着目したが、リモート業務環境の整備に加え、「湯治」にフォーカスすることで温泉地として与えられる心身への“効能”を発揮しようと設定した。

プランでは、仕事は渓谷を一望できるガラス張りのカウンター席の館内のカフェや客室で。仕事の後は川に面した名物の露天風呂入浴、周辺の自然散策、地元食材を使った滋味豊かな会席料理、自然や古民家でのヨガなどでここだけの「湯治」メニューでリラックスしてもらう。一人でも家族でも楽しめることを想定したプランとなっている。

同館の植田佳宏社長は「あえて『湯治』という日本の文化を表に出し、『しごと時々温泉』『温泉時々しごと』の場として、旅に出て平常な心と体を取り戻すこと、温泉そのものの価値を感じてもらいたい」と話している。

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