大歩危・祖谷いってみる会若手メンバーで座談会 今と未来を語る
徳島県三好市の旅館ホテルなどで組織する大歩危・祖谷いってみる会(植田佳宏会長=ホテル祖谷温泉)が昨年、発会から20周年を迎えた。若手メンバーに集まってもらって同会の現状やこれからについて聞いた。谷口栄司さん(ホテルかずら橋社長)、谷口真理さん(ホテルかずら橋女将)、大平修司さん(大歩危峡まんなか社長)、和田里吉弘さん(大歩危峡遊覧船常務)。
人と人とのつながりを重視 女性部会を作って地域活性化
―大歩危・祖谷いってみる会の現状を教えてください。
谷口 現在はコロナ禍ということもあり、従来の活動はできないので、地域内の清掃活動やホームページの刷新などコロナが終息したときに集客ができるよう準備を進めています。
大平 ウイズコロナということで宿泊施設だけでなく地域全体で感染対策を取り組んでいます。
谷口(真) これまではイベント中心にお手伝いをしていましたが、コロナ禍でイベントはなく、地域の人たちとの交流ができず、地域で何ができるのかを考えているところです。
和田里 真理さんと同様、人と会う機会が極端に減りました。今回のように集う場もないので、今日は皆さんの貴重な意見をお聞きし、今後に活かしたいと思います。
―従来の活動はどういったものでしょうか。
大平 ウオーキングと新酒まつりの2本です。あとはツーリズムエキスポへの参加です。この3つが定番の活動になっています。ツーリズムエキスポへの参加は発会当初からすると活動の範囲が広がりすぎてきたので、参加することで自分たちのポジションを確認し合うという意味合いがあります。
20年経った現在、そらの郷副理事長、大歩危・祖谷いってみる会会長、三好市観光協会会長、このポジションを任されているのが我われの会になっていますから、地域の責任を担うポジションにあります。
―いってみる会はこのエリアにとって大きな存在になっているんですね。活動のありかたや方向性を決める責任が出てきますね。地域の人たちにとって、会はどのような存在なのですか。
谷口(真) 少なくとも観光業に携わっている人たちは、一目おいておられるように感じます。ローカルとはいえ、メディアへの露出度が高いので、地域の人たちへの認知度も高いと思います。
―次代の担い手として今後、どういったことを考えていますか。
大平 地域の人たちと共存共栄していくために、地域、行政の人たちと深く関わることを重視したいですね。DX(デジタルトランスフォーメーション)に世の中はシフトしていますが、だからこそ人と人とのつながりが大事で、そういった取り組みが必要です。
谷口(真) いってみる会というより地域として雇用の問題にもかかわっていく必要があると考えています。地域の魅力発信は外部だけでなく、地域の子どもたちにも伝えていく責務があります。この地域に住む価値を子どもたちに伝えたい。
和田里 雇用の問題は深刻です。小学校の統廃合も視野に入れたことを地域の人たちと考える時がくるかもしれませんね。
谷口 三好市の市長も女性になり、観光協会の理事も女性が増えてきました。男性ばかりなので女性部会を作ったらどうでしょう。
大平 宿にこだわらず、賛助会も含めた女性部会にしたらいいですね。女性の発想の方がおもしろいので、会の名前も女性に決めてもらったらいいと思います。観光に関わらず、市長にもご賛同いただいて地域の活性化につなげる役目を大歩危・祖谷いってみる会が取り組んでもいいのではないでしょうか。
―いってみる会の先輩らに一言。
出席者4人 みんなで頑張るので、先輩らにはあと10年は頑張ってほしい。
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