女性目線で“わかやま12湯”を推進
和歌山県には温泉がある
全国屈指の泉質を持つ和歌山県の温泉を全国にアピールする「わかやま12湯推進協議会」が今年2月、発足した。
協議会の会長には協同組合和歌山県旅行業協会の小山哲生理事長が就任。事務局も同組合内に置いた。協議会の実働部隊として運営委員会を設け、利光伸彦委員長(大阪屋ひいなの湯)のもと、県内各温泉地や和歌山県観光課などの代表らで和歌山県の温泉地のアピールを進めていく。
温泉地のある市町村や観光協会、DMOなどとも連携。温泉だけではなく、和歌山県の歴史や文化、食、地域の人たちとのふれあいなど、何度でも和歌山を訪れたくなる活動を展開する方針だ。
利光委員長は「名称を『わかやま12湯』としていますが、これは1つの源泉を複数の施設が利用している温泉地をくくったもので、12湯以外の温泉のPRも行います。近い将来には各温泉地をテーマに開発した着地型旅行商品を『地旅』として協同組合和歌山県旅行業協会と関わりの深い株式会社全旅(本社東京)と協力を得ながら販売、情報発信も行っていきます」と話している。
同委員会は今秋までに具体的な取り組みを発表する計画だったが、コロナ禍で活動は停止。10月13日に協議会発会後初めての第1回運営委委員会を開催した。活動の幅を広げるため、今回から運営委員として新たに各温泉地の旅館女将が加わった。旅館で働く女性社員らと女性目線で温泉のアピールを行うことや、各温泉地で定期的にミニシンポジウムを実施し、温泉地同士の交流を図り多温泉地の理解を深めることも決めた。年内を目標に「わかやま12湯」の場所や温泉の特徴を女将らが紹介するチラシを作成するところから、わかやま12湯の本格的な活動が始まる。
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