ワーケーションに注力 “先進地・和歌山”をPR
新しい観光スタイルを
和歌山県では2017年、全国に先駆けてワーケーションを推進することを決定し、様々な誘致施策や環境整備を推進している。すでにワーケーションを試す体験プログラムの提供などで事例の少ないワーケーションを周知・普及するためのPR活動を展開。「和歌山県=ワーケーション先進地」としてのブランディング化を図り、17−19年までの3年間のワーケーション事業で900人を超えるワーケーションが実施され、その後も右肩上がりで増えている。
同県がワーケーションに注力するきっかけは、米国カリフォルニアに本社を置く顧客管理クラウドコンピューティングサービスを提供するセールスフォース・ドットコムのサテライトオフィスが白浜町に進出したことによる。
サテライトオフィスは15年に総務省のテレワーク実証事業の委託先に採択された白浜町とセールスフォース・ドットコムとで整備したITオフィスビルに開設された。オフィスでは現在、飲食向けの電話予約受付サービスや人材紹介会社向けのアポイント業務を行い、同社が東京でオフィスを構えていた時と比較し商談件数や契約件数が増加したことから、和歌山県ではワーケーションの効果が実証されたと判断。ワーケーションが今後普及することを見込んで、20年1月には「和歌山ワーケションネットワークス」登録制度を開始した。和歌山県内でワーケーション向けのサービスを提供する事業者をカテゴリー別に登録し、県内の受入態勢を整理してPRしている。
カテゴリーを「コーディネート」「宿泊施設」「ワークプレイス」「アクティビティ」の4種類を設けて、6月の段階で53事業者の81サービスが登録された。
ワーケーションに積極的に取り組む白浜温泉のホテルシーモアでは、ワーケーションを支援するビジネスラウンジを設け、パソコンやプリンター、Wi−Fiを完備。すでに関西のIT企業からのワーケーションの受入を始めている。
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