関ケ原を戦国観光の聖地に 来夏、古戦場記念館オープン
“天下分け目の合戦”を生かせ まちが「まるごと古戦場」に
大河ドラマ「麒麟がくる」が放映される2020年、天下分け目の合戦の地・関ケ原が観光のメーンシーンに躍り出る。岐阜県と関ケ原町が進める合戦古戦場の観光整備計画の中核施設「岐阜関ケ原古戦場記念館」が7月にオープン予定。戦国時代の終盤、徳川方と豊臣方が雌雄を決した一大決戦から420年という節目の年でもある“ゴールデンイヤー”に、関ケ原の戦国観光が盛り上がる。
岐阜県と関ケ原町による古戦場の観光地化は16年3月に「関ケ原古戦場グランドデザイン」として策定。以降、20年をめどに取り組みを進めてきた。「関ケ原の合戦」として誰もが知る有名な合戦であり、地域の代名詞でもあるにもかかわらず古戦場の整備、観光活用がされておらず、ブランド価値を利用できていない現状から、伸びしろの大きい観光素材として磨きをかけ、観光誘客、地域活性化に生かそうというものだ。
グランドデザインでは、この地に全国から集った武将たちにスポットを当てた物語と、交通・軍事の要衝だった関ケ原の地域性という2つのテーマに応じて観光整備事業を展開。徳川家康や石田三成といった合戦に関わった主要7人の武将にスポットを当てた周遊モデルコースを作成、各史跡に解説板を設置するなど、まちの「まるごと古戦場」化に向け、取り組みを展開してきた。
そして、古戦場への観光拠点となる「岐阜関ケ原古戦場記念館」が20年7月に迫り、現在建築が進む。本館は鉄骨鉄筋コンクリート造5階建てで、延べ床面積約4880平方メートル。1階に映像、2階に常設・企画展示、ライブラリーなどの様々な資料展示を通して関ケ原の戦いを奥深く紹介する。2階には体験・撮影コーナーなどエンターテインメント要素、5階には古戦場を一望できる展望室も設ける。
また、土産販売や飲食店舗が入居する商業棟も建設する。広場、観光バス・一般車用駐車場を備え、歴史民俗資料館も隣接するなど関ケ原戦国観光の拠点として幅広い機能を持つ施設になる予定だ。
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