体験と食でツアー人気 実りの秋「ちこり村」/中津川
発祥の地で栗きんとんづくり
岐阜県東部の中津川市は、栗を使った和菓子、栗きんとん発祥の地。市内の農業教育観光施設「ちこり村」では9月から12月上旬にかけて、栗きんとん絞り体験を楽しむことができる。
欧州原産の野菜ちこりを栽培することから名前がついた同村は、休耕田の活用、高齢者の積極的な雇用、観光など、ちこりの生産を通じて地域活性化に取り組んでいる。
そんな同村が実りの秋を迎えて、人気を集めている体験メニューが中津川伝統の和菓子である栗きんとん絞り体験。地元のおばあちゃんが講師を務め、栗きんとんのあんからオリジナルの栗きんとんを作る。作った栗きんとんは包装紙で包み、化粧箱に詰めてお土産に持って帰れる。
実施日は期間中の土日祝日。1日2回。定員は40人だが、100人以上の団体の場合は入れ替えで対応する。料金は大人1600円。団体割引あり。
体験は8年前から始まり、例年300−400人が体験する人気ぶり。旅行会社のツアーに組み入れられることも近年増えてきている。
また、ちこり村のもう一つの人気ものは「バーバーズダイニング」。地元農家のお母さんたちによる、旬の野菜を中心とした「おふくろの味」がビュッフェスタイルで楽しめる。ツアー時のランチで組み込むことが多く、11−14時、150席で対応する。
ビュッフェの中でも、バーバーズダイニングで必ず食べておきたいのが、ちこり。キャベツやハクサイのように、欧州では高級野菜かつポピュラーな存在。低カロリーと豊富な栄養素を持つ。
ちこりに関しては、ちこり生産ファームで栽培の現場見学と、ちこりを使って焼酎をつくる「ちこちこ焼酎蔵」の見学が可能。スタッフが案内してくれるので、ちこりをより知ることができる。ちこりの試食やちこり茶、ちこり焼酎の試飲、土産購入をあわせて所要時間45分以上をとることを勧めている。20人以上の団体は要予約。無料。
そのほか、地元の農産物や農産加工品など地元の旬の味覚がそろう「ちこり村マルシェ」も村内にある。
中津川市は、2027年に開業が予定されるリニア中央新幹線で新駅が設置される予定で、今後観光発展が期待される注目のエリア。ちこり村はその中核を担い、さらに注目度を高めていきそうだ。
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