道後リボーンプロジェクト進行中 道後温泉本館保存修理工事を機に再生
時代の転換期で観光誘客
松山観光の顔であり、道後温泉のシンボルである国重文「道後温泉本館」が現在、一部営業を続けながら、保存修理工事期間に入っている。2024年末までの工事だが、松山市ではまちの“再生”のチャンスと捉え、プロジェクトを展開。道後が歩む次代への転換の現場を、今だけ、この場所で、この目に焼き付ける機会として来訪を呼びかけている。
道後温泉本館は明治27年(1894年)の改築から今年で125年を迎えた。保存修理工事は歴史的、文化財的価値を次代へ受け継ぐために必要不可欠な事業。工事は今年1月に始まった。
現在、本館建物東側一部に「素屋根」を設置し、屋根や建物内部の解体工事を行っている段階。外観一部は覆いに包まれ、2階以上の休憩室、皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」は休館となっているものの、本館北側が入口となり、1階「神の湯」は入浴可能と営業は続けている。本館は工事中も道後観光の中心に座る。
また、道後の“転換期”を観光素材として観光客に見てもらおうと“秘策”をめぐらせる。工事期間だからこその魅力を発信しようと、稀代の漫画家・手塚治虫さん原作「火の鳥」と道後温泉本館がコラボレーションした「道後REBORNプロジェクト」がそれだ。
日本最古の湯という道後温泉の歴史と、永遠の生命のシンボルであり救世主である「火の鳥」のイメージを、本館保存修理工事という大きなトピックにかけあわせ、次代へ継承するための「再生」の物語を発信していこうというもの。
毎日19時−21時半に道後温泉本館北面でプロジェクションマッピングを実施。明治時代の改築当時に使われていた入口の上で訪れる人を迎えている「火の鳥」のオブジェを中心に、道後温泉の歴史絵巻を音と光のデジタルアートで演出している。7月19日からは、火の鳥と道後温泉の歴史絵巻を四方の壁面と設置された素屋根面に装飾した「道後温泉本館ラッピングアート」も登場した。加えて本館周囲に設けた素屋根や板壁に火の鳥×道後温泉を描いたウォールアートなど、様々な趣向を凝らした。
さらに、道後温泉本館南側の冠山駐車場にある、本館や周辺の風景を見渡せる遊歩道「道後温泉『空の散歩道』」には、1月に足湯を新設。源泉かけ流しの湯に足を浸けながら、ラッピングアートが設置された本館やまちを見下ろすことができる。
本館近くには17年12月にグランドオープンした新しい温浴施設「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」もある。パワーを落とすことなく、道後温泉は次代へ向け走る−。
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