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芸術の温泉街として定着 「道後アート」が開催中

日比野克彦さんが監修「ひみつジャナイ基地プロジェクト」

アートプロジェクト「道後オンセナート」の開催で、アートのまちとして一躍市民権を得た道後温泉。オンセナートの2018年開催が終わっても、まだまだ温泉街にアートの風が吹く。後継企画「道後アート2019・2020」が21年2月28日まで実施中。現代美術アーティストの日比野克彦さんを監修に迎え、上人坂を中心とする道後エリア一体でアート企画を展開している。

道後アートの主題は「ひみつジャナイ基地プロジェクト」。日比野さんいわく「ひとりひとりのその人らしさを分かち合う場所。ひとりひとりは人とは違うからひとりひとり。その違いは秘密ジャナイけれど大切にしたい私そのもの。」。日本最古と言われる歴史のなかで多くの人の疲れを癒し、人に温かみを与えてきた道後。その力を生かし、人との交流を交えて次代へ続く「道後らしさ」を築く−というのが趣旨だ。

プログラムは、独特で個性的。アート事業の拠点「ひみつジャナイ基地(交流拠点)」づくり、展示やパフォーマンスなど「オープンコール・プロジェクト」、福祉施設などで制作した作品を旅館ホテルや商店に展示する「ひみつジャナイギャラリー」などで作品を公募。様々なアーティストを巻き込み、プロジェクトをつくりあげる。

アートプログラムのお披露目となるのが「ひみつジャナイ縁日」。日比野さんや様々なアーティストも参加し、様々な人が交流するフェスティバルとなる。20年3月14−15日、21年2月27−28日の開催を予定している。

もちろん、これまでの道後オンセナートで展示されてきた作品も“財産”として継続展示。道後プリンスホテルの谷尻誠さんによる客室アートや、飛鳥乃湯泉の大巻伸嗣さんによる椿の花の巨大彫刻など各所で展示がみられる。

道後アート

旅館ホテルの館内にもアート作品が展示されている。
写真は道後舘

日比野さんが道後アート開催にあわせて公開した、伊織・道後湯之町店の「まちなか拠点」にはプロジェクトの今が分かる資料や、道後のアート事業を展開する展示などが。道後×アートを知りたければ、まずはここを訪れるのがいいかも。

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