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海路で行く 旅情豊かな松山へ(3) 瀬戸内海道1号線

松山−広島結ぶ動脈に

松山と広島を結ぶ定期航路「瀬戸内海道1号線」は、松山市が推進する「瀬戸内・松山構想」から生まれた。瀬戸内海を観光振興に生かそうと、従来の中国、四国というブロックの縦割りを打破し、瀬戸内・松山エリアで新たな旅を創造しようというものだ。主に広島エリアとタッグを組み、歴史資源、海上交通を生かした取り組みを展開。瀬戸内海ならではの物語を演出した企画で、地域に新たな魅力を加えている。

構想は松山市や広島市、広島県呉市、同県廿日市市、JR、船会社など官民協働で組織する「瀬戸内・松山ツーリズム推進会議」が核になって推進。「瀬戸内海道1号線」を通り、瀬戸内・松山エリアを周遊する旅行商品を造成するなどの取り組みを進めてきた。瀬戸内海の海上ルートと松山を組み込んだ京都−広島−松山ルートが国から「新ゴールデンルート」として位置づけられるなど成果ははっきりと表れている。

商品面では、山陽新幹線と呉・松山間の高速船を組み合わせ、瀬戸内エリアを4日間周遊できる「松山・広島割引きっぷ」が定着。航路の利用者が着実に増えていることから今年度も20年3月末まで発売されている。

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