世界が認める孤高の島・島根隠岐へ
海は碧く透き通り、島の濃緑と美しいコントラストを描いている。白雲がたなびく空を貫くような断崖、夕刻に火を灯す奇岩など迫力ある景観の一方、なだらかな草原では馬や牛が草を食む。豊潤な自然は、人の営みも豊かにさせ、この島ならではの風土と文化を育んでいる。島の日常はユネスコ世界ジオパークに認定され、世界的な旅行ガイドブック「ミシュラン」が星を付けて認めた。日本海に浮かぶ孤高の島―さぁ、隠岐へ行こう。
今こそ行って隠岐たい 4つの島の絶景めぐる
括目せよ、世界ジオならでは「圧倒的な景観」 島根半島の北方40―80キロの日本海に浮かぶ隠岐は、180あまりの島々からなる群島。もっとも大きい島後(どうご、隠岐の島町)と、島前(どうぜん)の西ノ島(西ノ島町)、中ノ島(海士町)、知夫里...
神社で感じる「大地」の力 隠岐ジオパーク推進協がマップ作成
「隠岐三ツ子の島」の歴史めぐる 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会が島前・島後の神社マップを作成した。4島合わせて100社以上の神社があり、そのうち68社を神社の特徴を強調したイラストで紹介している。 隠岐は、古事記の国造り神...
島人が勧める“とって隠岐”(1) 島娘のおふくわけ
隠岐の旅は、旅する側のデザイン力が試される。時間に制約をつけて、あれもこれもでは隠岐の本質に迫るのは難しい。島の人たちに同行してもらうと、島の日常の中に、隠岐の価値は隠れていると気づく。 女子旅プランで魅力掘り起こし 島の女性た...
島人が勧める“とって隠岐”(2) 「ブラ隠岐」のすすめ
島後・八尾川の不思議 隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協議会の丸田洋樹さんのお勧めは、隠岐版「ブラタモリ」。 島後・西郷のまちを流れる八尾川(やびがわ)。かつては氾濫することがあり、まちはたびたび洪水に見舞われた。そのため、まちの...
島人が勧める“とって隠岐”(3) 隠岐の夕陽は音がする
隠岐の超有名人が話す、国賀海岸との“対話” 「隠岐の夕陽は音がする」と真顔で話す大西和彦さんに西ノ島を案内してもらった。島前、島後の小中学校で教師、校長を務め、知らない人はモグリという超有名人。 毎年秋にイカの大群が押し寄せる由...
島人が勧める“とって隠岐”(4) 隠岐の海は多様な美しさ
海士町「あまんぼう」で行く 生き物も色彩も毎日違う 新潟県糸魚川市出身の金子友萌さんは海士町観光協会に就職して3年。海中展望船「あまんぼう」でガイドとして活躍している。「海の中は毎日違います。モノトーンだった初春の海が徐々に色づき始め...
島人が勧める“とって隠岐”(5) 歩くから見つかる旅
のんびり知夫里島の暮らしに溶け込む 知夫里島の玄関口、来居港に着いた。2017年12月にオープンした真新しいフェリーターミナルが目をひく。出迎えてくれた知夫里島観光協会の西谷千里さんによると今年4月には「みなとオアシス」にも登録された...
島人が勧める“とって隠岐”(6) 島人、旅人交流の場
異彩放つ空間が磨く隠岐の新しい魅力 島後・西郷の八尾川左岸は昔からの商人街。その一角、八尾川にいたと伝わる河童を祀った祠の隣に雑貨屋「京見屋分店」がある。木材を多用した落ち着いた雰囲気の店構え。一歩足を踏み入れると、テントなどアウトド...
フォトジェニックな島後 インスタグラムで発信中
“日常の隠岐”がここに 隠岐の島町観光協会が昨年から、写真共有アプリ「インスタグラム」を開設した。季節感のある花や夕陽、観光スポットなど町の魅力を写真と文章で紹介している。 昨年の流行語大賞にも選ばれた「インスタ映え」。旅行目的...
国賀海岸を探訪しよう 定期観光バスや洞窟遊覧船で
驚異の「摩天崖」や美の「明暗の岩屋」を奥深く 隠岐ユネスコ世界ジオパークを代表する景観の西ノ島・国賀海岸。大絶壁「摩天崖」や奇岩「通天橋」など、自然美のすばらしさを伝える。二次交通をはじめ多彩な商品が設定されており、気軽な来訪と奥深い...
海山の恵みで食の国・隠岐 魚介類から牛肉、そばまで
「貝の王国」、隠岐牛、隠岐そば 海士町では「直会御膳」登場 隠岐の雄大な自然は多くの恵みをもたらし、食の国・隠岐を作り上げてきた。 隠岐周辺の漁場は寒流と暖流が交わり、山から栄養分をたっぷりと含んだ清水が流れ込む。プランクトンが...
「ご島地グルメ」で隠岐食べ歩き
第6弾特集は「さざえ丼」 スタンプラリーも 隠岐自慢の地元食を紹介する「ご島地(とうち)グルメ」。地元有志による「ご島地グルメ実行委員会」が、食で隠岐を活性化しようと始めたもので、島で味わえる絶品料理を紹介している。パンフレットを入手...
“プロ”も認める隠岐の可能性(1) 阪急交通社・クラツー
隠岐は、旅行会社やクルーズ船社、航空会社も旅行目的地として高く評価している。類例のない自然景観はもちろん、バラエティに富んだ食、島の人たちのあたたかな人情など、観光地らしくない観光地が〝プロ〟もひきつける。各社担当者に隠岐の魅力を聞いた。 ...
“プロ”も認める隠岐の可能性(2) 日本旅行・JAL
個人向け展開 日本旅行 日本旅行は「隠岐の島」と銘打って、専用パンフレットを作成した単独商品を展開。添乗員同行のエスコート型商品ではなく、個人で周遊する隠岐をうたう。 隠岐単独商品に取り組み始めたのは2014年。単独商品があるこ...
JALジェット便が通年運航 大阪伊丹-隠岐空港間
8月は恒例の大阪伊丹季節便 隠岐の空の玄関口・隠岐世界ジオパーク空港。島後の隠岐の島町にあり1年を通じて、日本航空(JAL)が大阪伊丹空港と島根出雲空港間に直行便を運航している。チャーター便も、フジドリームエアラインズ(FDA)が各地...
各地から隠岐へチャーター便 FDA
成田、静岡、名古屋小牧からひとっ飛びで隠岐へ FDAは2012年度から、隠岐へのチャーター便を運航している。12年度の21片道便から始まって以降、毎年40―90片道便を超えて運航。今年度は成田、静岡、名古屋小牧などから94片道便を予定...
隠岐に急増するクルーズ船 類例のない“火口”に停泊
「地元の熱意」も魅力 クルーズの“ホットスポット”に クルーズ客船の寄港地として隠岐は近年注目を集めている。飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなすなど日本のクルーズ客船はもちろん、欧米の船も隠岐に錨をおろす。 隠岐のクルーズ客...
船旅で隠岐周遊 高速船や内航船運航
境港や七類と結ぶフェリー 内航船で気軽に島前往来 本土と隠岐、隠岐4島間にはフェリーや高速船、内航船が運航している。隠岐の観光に欠かせないのが船旅だ。 隠岐汽船は境港(鳥取県)、七類港(島根県)と隠岐を結ぶフェリー、高速船を運航...
隠岐楽パスポート 4島めぐりがより便利に
船便利用をセット 旅行会社の個人商品向けに隠岐観光協会が設定しているのが、周遊パスポート「隠岐楽パス」。隠岐と本土、島前・島後間、島前3島間の船便利用がセットされ、これ1枚で隠岐周遊が楽しめる便利なアイテムだ。 隠岐を訪れる利用...