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隠岐に急増するクルーズ船 類例のない“火口”に停泊

「地元の熱意」も魅力 クルーズの“ホットスポット”に

クルーズ客船の寄港地として隠岐は近年注目を集めている。飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなすなど日本のクルーズ客船はもちろん、欧米の船も隠岐に錨をおろす。

隠岐のクルーズ客船寄港数は2016年4回、17年5回と増え、今年は8回が予定されている。これまでに世界最高級の探検クルーズ船として知られるシルバーディスカバラーなども寄港した。

特に、日本のクルーズ御三家の一つ商船三井客船の「にっぽん丸」は毎年2回ほど寄港する“ヘビーリピーター”。その理由を同社では「西ノ島浦郷沖に錨をいれて停泊しますが、錨泊をしている船上からの眺めは、ほぼ360度が島に美しく囲まれています。それは、世界ジオパークの火山の火口に停泊している!ということで、お客様に説明すると皆さんその珍しさに驚きます。火山の火口から抜け出す出港時の美しさは、世界のどの港にもない、感激ものです」と話す。

にっぽん丸

かつて火山の火口だった
西ノ島・浦郷湾に停泊する「にっぽん丸」

加えて「なによりも地元の方の熱意!温かい歓迎」が隠岐の魅力であり、通船(テンダーボート)で上陸する船旅ならではの付加価値も人気だという。隠岐に上陸すると自然景観や歴史はもちろん、隠岐ならではの食の支持も高い。今年6月の隠岐クルーズでは「隠岐牛のツアー、離島キッチン海士の中ノ島直会御膳は募集の3倍の申し込みがありました」。

かつては「屋久島が群を抜き寄港回数・送客数が一番でしたが、最近では隠岐も人気です」と、クルーズにおいても隠岐は今一番ホットなスポットになっている。

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