海上観光でユニーク体験　小樽運河クルーズや小樽海上観光船

船上だからこそ発見も

小樽市民のシビックプライドを象徴する小樽運河。モータリゼーションの波にのまれ埋め立て道路をつくる計画もあったが、市民運動によって今の姿にとどめた。その運河の“ど真ん中”を体験できるのが「小樽運河クルーズ」。運河を約40分でめぐり、船上から四季折々の小樽の風景が楽しめる。これまで陸上から楽しむものだった運河観光に新風を吹き込み、今や小樽ならではの観光アトラクションとして人気を誇る。

クルーズは小樽カナルボートが運営。日本でも珍しい埋め立て式運河の小樽運河を小さめのエンジンとバイオディーゼルを使った環境に優しい船で約40分。中央橋から小樽港、北運河、南運河の浅草橋までを進み、下船後は小樽歩き観光に繰り出す―という旅の流れを演出する。

船上では、倉庫群をはじめ歴史的建造物が並ぶまちの情緒を春の新緑、夏の青、秋の紅葉、冬の雪景色と四季の風情とともに味わえる。デイクルーズとナイトクルーズがあり、星野リゾートの「ＯＭＯ５小樽」とコラボレーションした企画も。「民の力」でなしえた昼と夜の小樽の顔を穏やかな水面から優雅に楽しみたい。

デイクルーズ、ナイトクルーズあわせて１日11―12便を運航。大人料金はデイクルーズが１５００円、ナイトクルーズが１８００円。子どもはいずれも５００円。団体割引、貸切にも応じる。問い合わせは電話０１３４―31―１７３３。

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海に面した小樽の豊潤さを感じられる船の旅はもう一つ、小樽海上観光船も。

小樽港第３号埠頭のたもとから出港し、祝津航路とオタモイ航路の遊覧や、港内をのんびり運航する屋形船がある。祝津航路は、海獣たちが愛くるしく出迎えるおたる水族館や鰊（にしん）御殿などのアクセスにも便利。オタモイ航路は、断崖絶壁の景勝が楽しめる。昭和の初め、この断崖絶壁に一大リゾート「オタモイ遊園地」があったそうだ。今また、ニトリが小樽商工会議所に寄付し「オタイモイテラス」の整備計画が進められている。

観光船の料金は祝津航路で大人８００円など。

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