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旅館ホテル発、新潟3つの食PJは定番に 朝ごはん、地酒、スイーツ

新潟の「うまさ」を堪能する

2019年10―12月、新潟県と山形県庄内エリアを対象にDCが開催される。思えば04、07年に新潟県で続いた2つの震災からの観光復興を後押ししたのが09年秋のDCだった。「うまさぎっしり新潟」の統一ブランドを採用したのも、このときが最初。そして、米、酒、魚(肴)を核とした、うまさぎっしり新潟を、3つの食のプロジェクト「にいがた朝ごはん」「新潟地酒の宿」「にいがた女将の旅館街スイーツめぐり」への取り組みで、県内全域で支えてきたのが新潟県旅館組合だった。

日本一おいしい新潟のコシヒカリを、その土地の水で炊き、その土地で採れた食材でつくったおかずで食べてもらおうというのが「にいがた朝ごはん」プロジェクト。今秋は20温泉地・地域の100軒が「にいがた朝ごはん」の看板を掲げる。

にいがた朝ごはんの決めごとは、新潟県内産のコシヒカリを使用することと、各温泉地(地域)が季節ごとに、地域の郷土食などを基本に、共通のおかずを決め、各旅館で出すこと。

にいがた朝ごはん発祥の地である松之山温泉では、特産品のきのこを使った「きのこ朝まんま」、湯沢・貝掛・苗場温泉は根菜を中心とした野菜を鍋で煮た「のっぺ」、日本海の鵜の浜温泉では、地元で「キスよりメギス」と好まれる「メギス天日干しの炙り焼き」を朝食に出している。旬の郷土食が食欲をそそる。

メギス

鵜の浜温泉の朝はメギス

夜の食は、その土地の地酒と楽しむ「にいがた地酒の宿」がお勧め。新潟県には都道府県別で最多の90の蔵元があり、こうした地域の蔵元との連携により、この秋・冬は22地域の73の旅館ホテルが「にいがた地酒の宿」の看板を掲げる。

にいがた地酒の宿の条件は、新潟県内産の地酒を提供する▽新潟県内産の食材を使って、地酒にあった献立やプランの提供する▽館内に新潟清酒の達人がいること―の3つ。うまい地酒と、地酒にあった季節の料理をセットにして提供する。

例えば瀬波温泉の「大観荘せなみの湯」では地元2蔵から宮尾酒造の「〆張鶴」と大洋酒造の「大洋盛」に村上の伝統食「鮭の鮭びたし」、湯田上温泉の「越後乃お宿わか竹」ではマスカガミの「甕覗(かめのぞき)」と「蛸、鮭、野沢菜の酒粕トビコ和え」を地酒&料理として出している。

大観荘

大観荘では「鮭の鮭びたし」と地酒を

また、温泉街の昼滞在を楽しんでもらおうと、旅館女将たちが共同で取り組んでいるのが「にいがた旅館街スイーツめぐり」。地元特産のフルーツなどを使ったオリジナルスイーツを考案し、旅館のロビーラウンジやレストランで、滞在客や日帰り入浴で訪れる人に楽しんでもらっている。この秋は14地域の53軒が参加している。

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