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島人が勧める“とって隠岐”(3) 隠岐の夕陽は音がする

隠岐の超有名人が話す、国賀海岸との“対話”

「隠岐の夕陽は音がする」と真顔で話す大西和彦さんに西ノ島を案内してもらった。島前、島後の小中学校で教師、校長を務め、知らない人はモグリという超有名人。

毎年秋にイカの大群が押し寄せる由良比女神社の浜。「イカ寄せ伝説」も残る不思議な自然現象が起こる。「オスとメスがつがいになって来る。先にメスを釣ると、オスは何とかメスを取り返そうと必死。だから両方取れる。逆はいかん。メスはさいなら〜ってオスを見捨てる。人間と一緒じゃ。がはは」。

国賀海岸が一望できる赤尾展望所。「昨日もここへ来た。隠岐汽船の船内で会った2人組の女性を案内した。名前も聞いてないけど、すごくきれいと喜んでくれたよ。がはは」。ここから鬼舞へ向かう途中、大西さんが管理する小屋に寄った。

尾根の上に建ち、見晴らしは抜群。「親戚が持っていた小屋を改装してね、後輩の教師を呼んでバーベキューをしたりしてるんよ」。玄関脇には「鬼舞塾」との看板が掲げられている。「新採の先生に研修の修了課題と言って、作らせたのがあれ」。トイレと物置を兼ねた離れがある。「男はともかく、女性はそこらで小便というわけにはいかんし。がはは」。「ここから国賀海岸の方を見てごらんなさい。水平線が山より高いでしょ。雄大な景色だろう」と、ご自身も雄大な大西さんはやさしい目をして隠岐を眺めるのだった。

大西和彦さん

大西さん自ら代表を務める「鬼舞塾」の表札

「今度は、この小屋に泊まりにきんさい。夕陽の音を聞いた後、海いっぱいの漁火が見られる。酒が美味くなるよ」

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