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九鬼嘉隆プロジェクト 鳥羽市、大河見据え歴史紀行PR

「海の戦国武将」の歴史伝える

鳥羽市の歴史観光の核は、戦国時代に織田家の家臣だった九鬼嘉隆。この地を治め、彼が率いた九鬼水軍が世に知られるところで、数少ない「海の戦国武将」の代表格だ。鳥羽市観光協会では「九鬼プロジェクト」を展開し、九鬼水軍を前面に打ち出した施策を展開し嘉隆の知名度向上に取り組んできた。来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」放映で再び戦国に注目が集まることが期待される中、今年度はプロジェクト集大成の年。市内に点在するゆかりの地をアピールし、鳥羽の歴史ロマンを強力に発信する。

プロジェクトではこれまで様々な取り組みを展開。AR(拡張現実)で復元した鳥羽城などが楽しめるアプリ「鳥羽AR」では、スマートフォンを通してARで復元された鳥羽城や九鬼水軍が楽しめる。12月末まではこれらを撮影して応募すると市内旅館ホテルの宿泊券などが当たる「鳥羽ARフォトコンテスト」も実施している。

また、嘉隆の歴史をまとめたホームページの公開や公式キャラクターの制作でアピールを強化。鳥羽城三の丸広場で「九鬼水軍楽市」を開くなど賑わい創出にも取り組んできた。10月の「鳥羽の月」(別掲)ではラストの31日に鳥羽マリンパーク周辺で開かれる「フィナーレ感謝祭」で「九鬼水軍大花火」として、県最大級の大きさとなる三尺玉大花火を市内各社の協賛を得て打ち上げる。

今後は嘉隆の甲冑や着ぐるみを制作。武者行列やイベントに打って出ることを計画している。鳥羽の歴史の魅力を伝えていく考えだ。

九鬼水軍の居城だった鳥羽城は全国的にも珍しい海城として知られている。標高40㍍の小高い丘に築城され、四方は海、大手門は水門となっているなど水軍の基地として役目を果たした。現在は二の丸跡に鳥羽小学校が建ち、本丸跡はグラウンドに。天守閣跡などに野面積みの石垣が残り、城北側の妙慶川に復元された相橋などに往時の面影が残る。城郭の登城記念として「御城印」も販売。鳥羽市観光案内所と鳥羽歴史文化ガイドセンター、鳥羽市観光協会で購入できる。

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