津波警報発令で観光客救済 鳥羽市、観光協会と旅館組合が連動
旅館ホテルが近隣駅まで送迎
自然災害発生時、観光地が求められるのは機敏かつ柔軟性がある対応。7月30日に発生したカムチャツカ半島付近の大地震で津波警報や注意報が発令された際、鳥羽市観光協会や鳥羽旅館組合の対応をまとめた。
津波警報発令時、市内を走る鉄道は運転を休止。観光客は移動手段を失い、困っていた。同協会は観光客に声をかけ、列車が動いていた近隣の五十鈴川駅まで旅館ホテルのバスで送迎。SNSではその対応に感謝する声が相次いだ。
ある観光客から旅館へ「津波警報の発令で帰路が心配になり、予定していた時間を繰り上げ鳥羽駅に向かいましたが、電車もバスも動いておらずタクシーを待つ長い列に並んでいた時、旅館の方が声をかけて下さり、五十鈴川駅までバスで送ってくださいました。どれだけうれしくありがたかったことか。おかげさまで無事帰宅できました。ご親切に深く感謝申し上げます」と記した手紙も届いた。

JR、近鉄ともに運転が休止し、
旅館ホテルの送迎バスに乗り込む観光客
同協会では鳥羽旅館組合と協議し、旅館ホテルのバスを使って観光客の窮地を救うことを即断。5つの旅館のバスで五十鈴川駅までの片道約13㌔を10往復したという。
鳥羽旅館組合の谷口優太さん(扇芳閣)は「鳥羽駅構内にある鳥羽市観光協会から観光客が鳥羽駅で足止め状態になり混乱していると連絡が入り、迫間優子理事長と連絡を取り、すぐに対応に動きました」。
今回の件で谷口さんは「予想できない事態のときこそ地域の観光施設の底力が試されると思いました」、迫間理事長は「伊勢や志摩と連携して、広域で協力しなければならないという課題が見えたので今後対応を考えていきたい」と話している。
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