小豆島が「シルバーアワード」　グリーン・デスティネーションズが選定、持続可能な島観光に国際認証

「サステナブルな島」評価

香川県小豆島がこのほど、持続可能な観光の国際的な認証団体グリーン・デスティネーションズから今年度の「シルバーアワード」に選ばれた。四国からは愛媛県大洲市とあわせて初受賞。サステナブルな島・小豆島としてのブランド確立へ島全体で取り組む姿勢、成果が国際的に認められた格好だ。

アワードは、持続的な観光に対する基準を満たしているかを審査。審査項目のすべてを満たす最上位のＧＳＴＣ認証、プラチナ、ゴールド、シルバー、アワードの各賞があり、日本からの受賞はこれまで岩手県釜石市、北海道ニセコ町とあわせて４件となった。

小豆島では瀬戸内海の島という自然環境での暮らしを産業、観光に結び付ける取り組みが地元に根付き、持続可能な観光へ先進的な取り組みを進めてきた。これまでグリーン・デスティネーションズから小豆島町が「世界の持続可能な観光地ＴＯＰ１００選」に２０２１、22年に選出されるなど高評価を得てきた。今回は１００選より高い審査基準をクリアし、シルバー受賞に結び付いた。

シルバー受賞では「文化と伝統」「社会福祉」の分野で高評価。国指定重要無形民俗文化財の「小豆島農村歌舞伎」などの文化財の保存・継承・活用や、住民や観光客に海岸の美化活動を勧めるなど地域一体となった取り組みが評価された。

小豆島ではこれまでも「日本の棚田百選」にも選ばれている中山千枚田の保全やオリーブを核とした地域振興といった地域資源を次代へつなぐまちづくりを展開。持続可能な取り組みが世界的に認められていることを観光振興にも生かそうとする機運が高まり、観光業界も積極的に参画するなど島全体に持続可能な観光地づくりへの意識が醸成されている。今後も今回の受賞もあわせてサステナブルツーリズムの先進地としてアピールしていく方針だ。

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