地域住民の“暮らしの質”を向上 下呂温泉観光協会が推進する「E-DMO」(2) 世界的DMO目指して活動
地域住民が地域のために一丸となるような仕組み
―顧客を開拓するとはどういうことでしょう。
2015年に下呂温泉を訪れた観光客1万人に「下呂温泉に何を望むか」というアンケートを取ったところ、食べ歩きとスイーツという要望が高いことがわかりました。そこでスイーツの開発や店舗誘致を行ったところ、現在では11店舗、13種類のスイーツを味わえるようになって、女子旅が目立つようなりました。16年度の2202個・109万9360円の売上額から、22年度には1万2114個・705万8180円の売上額と大幅に伸びています。
―今年度の目標や取り組みを教えてください。
下呂市全体で130万人、下呂温泉で120万人の観光客誘致が目標です。そのうち国内の個人85万人、国内団体15万人、インバウンド20万人を想定しています。
観光庁は今年、国内の観光地域づくり法人(DMO)の中から「先駆的DMO」として3法人を選びましたが、下呂温泉も認定されました。
これは世界に誇れる持続可能な観光地づくりを行う「世界的なDMO」の形成を目指す活動の一環です。観光による受益が広く地域にいきわたり、地域全体の活性化を図っていること、誘客・観光消費戦略が持続的に策定されている組織体であることなど、一定の条件を高水準で満たしたDMOを選定したものです。
これに沿って「下呂市のDMO事業は先駆的DMO/世界的DMOに向けたアクションプランの作成」▽「サスティナブルな観光に資する好循環の仕組みづくりモデル事業」▽「『第2のふるさとづくりプロジェクト』継続した来訪促進のためのモデル実証事業」▽「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業、観光再始動、地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」など数多くの取り組みを行います。
申請中のものもありますが、前向きに地域住民の方々が地域のために一丸となるような仕組みを確立していきたいと考えています。
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