SDGsや競技かるた あわら温泉の教育旅行体験
地域ならではの学びを提供
あわら温泉では地域色豊かな修学・教育旅行のプログラムを充実させている。
あわら市と隣接する坂井市の約6割が森林地帯ということもあり、2021年から「もりもりバイオマス SDGs教育プログラム」を始めた。間伐材や根や葉などを利活用したボイラー施設の見学と木質バイオマスの仕組みを学び、まき割り体験、バイオマスセンター・リサイクルセンター施設を見学する。所要時間は2時間半―3時間で1回の受け入れは1クラス20人以上35人まで。料金は1人3500円。
「カレンデュラ(キンセンカ)のハンドクリームづくり体験」もSDGsの理念に沿ったプログラム。農業・福祉・教育の分野で連携しカレンデュラ栽培に取り組むグループから循環型社会システムについて学び、カレンデュラオイル入りのハンドクリームとオリジナルケースづくりに取り組む。所要は1時間。体験料は1人1600円。
福井県は名人やクイーンを輩出する「かるた王国」。あわら温泉は、四大タイトルの一つ「女流選手権大会」が開催されるなど、かるたとの結びつきが深いことから「競技かるたや和歌のミニ講義」を実施している。旅館ホテルの大広間などを会場に、福井県かるた協会から招いた講師からレクチャーを受けて競技かるたの実技を体験できるほか、1千年前に詠まれた和歌を知ることで日本文化や古典への興味を誘う。所要時間は1時間から1時間半。料金は講師1人あたり5千円。
体験プログラムで2021年度のヒット商品はランチとスイーツクーポン付きの「着付け体験と浴衣deまち歩き」。宿泊する旅館で浴衣に着替えて、ランチやスイーツを味わいながら温泉街を自由に散策できるのが人気だという。まち歩きは履いてきた靴でという気軽さも売り。料金は4千円。定員は40人まで。
22年度の新商品が「越前和紙の伝統工芸士が教える紙漉き体験&墨流し体験」。はがきサイズ2枚の大きさに和紙を漉いで乾燥させた後、水を張った容器に和紙を浸けて色水を筆で流しながら、和紙に模様をつけていくというもの。所要は2時間半で、1600円。定員は30人。
23年度の新しいプログラムは「戦国リアル体験・神宮城」。石川県との県境に近い丘陵の山頂にある山城を舞台に、加賀一揆に対する全線基地だった城を脱出するゲームの要素を盛り込んだアクティビティ。火縄銃型のエアガンを使ったゲームで各セクションをクリアしていく。2千円。
「宮谷石切場跡へ神秘ピクニック」というプログラムも用意。森林散策を楽しみながら、神秘的な雰囲気の石切場跡を見学する。団体は火曜から日曜まで、個人は木曜から日曜日に受け付ける。料金は2千円。
教育旅行受入宿泊施設は次の通り。▽伝統のぬくもり灰屋▽清風荘▽あわらグランドホテル▽花の宿福寿▽白和荘▽あわら温泉美松▽グランディア芳泉▽まつや千千▽みのや泰平閣▽長谷川
福井県あわら温泉 旅のおすすめサイト
- 森・あわら市長に聞くあわら市観光 人数から消費額、満足度へ転換(23/03/22)
- 「おもてなしの心」を形に あわら温泉女将の会、酒造りや美活で開湯140年あと押し(23/03/22)
- 旅館と農業つなぐ あわら温泉「蟹がらプロジェクト」(23/03/22)
- 今だからこそ人道の敦賀港(23/03/22)