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23年からビッグイベント続々 和歌山県、ダイヤモンドイヤーで新時代の観光築く

弘法大師生誕1250年から世界遺産登録20周年、大阪・関西万博へ

和歌山県が2023―25年を中心に迎える「ダイヤモンドイヤー」。伊勢神宮式年遷宮から高野山開創1200年までの13―15年の「ゴールデンイヤー」ではアクションプランを策定し様々な観光施策を展開したが、今回はそれを上回る位置づけで県は臨む。コロナ禍で県内の観光産業が大打撃を被ったこともあり、県は観光回復への好機と捉え、キャンペーンや周遊促進、受入環境の整備に取り組む計画だ。ウィズ・アフターコロナの観光地づくりは和歌山県が先鞭をつける―。

ダイヤモンドイヤーは23年の「弘法大師生誕1250年」で開幕。ゆかりの地が連携してのプロモーションや各交通機関とのタイアップキャンペーンなどを展開する。

金剛峯寺

23年の「弘法大師生誕1250年」から
ダイヤモンドイヤーがスタート(写真は金剛峯寺)

続く24年は「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録20周年の節目を迎える。世界遺産を核とした広域周遊ルートの構築、交通アクセスの利便性向上など観光資産としての価値向上を図る。

25年は和歌山県も関係の深い「大阪・関西万博」。デジタル化によるストレスフリーな観光地づくり、インバウンド受入環境整備の強化、高付加価値な観光コンテンツの創出・磨き上げ、世界的なメディアとのタイアップキャンペーンで観光地としての質の向上、国際的な観光誘客につなげ、次代の和歌山観光発展の足掛かりとする。

これらの話題を実際に観光誘客につなげる施策が、「蘇りの地、わかやま」キャンペーン。和歌山県がもつ大自然をベースに来訪者の心身を癒すことをテーマに現在も実施しており、ダイヤモンドイヤーにあわせて取り組みを強化して展開する。旅行素材に落とし込みテーマ別の観光スタイルを確立、県民割」など旅行割引支援策で観光復活につなげる。

具体的には、従来から掲げてきたテーマをさ深掘りしアピール。「サイクリング王国わかやま」はアニメとのタイアップやSNSなどを駆使して周知を高める。紀伊半島海沿いの太平洋岸自転車道でのモバイルスタンプラリーの拡充やJRきのくに線サイクルトレインとの連携、県内サイクリングイベントとの連携など利用者目線に立った企画を実施していく。

「水の国、わかやま。」と「アウトドア観光」も海や川といった水がテーマのプロモーションやモバイルスタンプラリーの展開、体験プログラムの開発、アウトドア観光ポータルサイトの機能強化などに取り組む。

「わかやま歴史物語」では、神話の時代から安土桃山までの県ゆかりの人物をテーマにしたスタンプラリー、ダイヤモンドイヤー関連など各地周年事業とも連携し、歴史紀行に誘う。

そのほか、動画を使った情報発信の強化、教育旅行やスポーツ合宿の誘致、県内が舞台となり注目を集める「宇宙」などターゲットごとのプロモーション、おもてなしの宿づくりの推進、語り部やアウトドアなど人材育成といった観光の質の向上にも重きを置く。アドベンチャーやサイクル、ガーデン、ウェルネス、ガストロノミーなど各ツーリズムの強化も図る。

またウィズ・アフターコロナ下にあって「多様な旅のスタイル」の定着を進める。ワーケーションや多拠点居住、テレワークの推進、サステナブルがテーマの企業研修の誘致など新時代の観光スタイルを推進する。

和歌山県 旅のおすすめサイト


むさし
【白浜温泉】
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