「和歌祭」400周年 今年5月15日に紀州東照宮で/和歌山市
22/03/30
紀州徳川家伝統の祭事が節目 「暴れん坊将軍」も登場
「ダイヤモンドイヤー」前年となる今年も県内各地で周年行事が相次ぐ。目玉は和歌山市の「和歌祭」の400周年。これを記念して「式年大祭」が執り行われ、特別な一年になる。紀州徳川家ゆかりの壮大な祭りを刮目せよ―。
「和歌祭」は和歌山市和歌浦の紀州東照宮の大祭で、江戸時代から続く伝統の祭事。毎年、東照大権現として祀る徳川家康の命日の5月17日に近い日曜日に行われる。紀州の国祭、天下祭、権現祭とも呼ばれる和歌山の春を代表する行事で、例年多くの見物客が詰めかける。
今年は400周年ということで「紀州徳川家 風流の大祭」と銘打ち、「四百年式年大祭」として5月15日に開催される。「神輿わたり」は紀州東照宮の108段の階段を駆け降り、和歌山城まで練り歩くもので、約100人が掛け声とともに石段を駆け降りる光景は壮観。今年は従来の担ぎ手に大学生や高校生がリレー形式で加わり、次代へ祭りを受け継いでいく。
和歌山城周辺では「渡御行列」。腰元や巫女、相撲、笛吹、唐船・御船歌など約40種芸技集団「株」が江戸時代から受け継がれる伝統の技を披露し、江戸時代の風流を令和の世に伝える。
渡御行列の前には大名行列の一部を実演。今年は俳優の松平健さんがテレビドラマ「暴れん坊将軍」さながらの徳川吉宗公に扮し、40人の行列を率いるのも必見だ。
そのほか、今年は田辺市本宮町の熊野本宮大社の正遷座130年もあり、「プレダイヤモンドイヤー」を彩る。
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