“観光新時代”の先駆け・岐阜県下呂
“観光新時代”が加速することを予見していたのか−。そう思わせるほどに、岐阜県下呂温泉の観光施策は先鋭的だ。コロナ禍以前からエコツーリズムへの取り組みを本格化させ、近年はSDGsやDX、脱炭素化など社会の要請へ迅速に対応したまちづくりを推し進めている。そのベースにあるのは温泉を中心とした自然や文化など地域資源。これらの観光素材化と保全の両立の実現を官民一体で実現させている。観光復活へ社会がいよいよ動き出した今、新時代の先頭を走るまち・下呂への旅が人の心に訴えかけるものは大きいはずだ。
6エリアに点在する“下呂の宝もの” 大自然や宿場町−光る個性
歴史・文化を満喫 日本三名泉のひとつ下呂温泉を擁する岐阜県下呂市。高い知名度を持つ下呂温泉が観光の核となるのは当然だが、「温泉だけ」と考えてはいないだろうか。市内に目を向ければ大自然をベースに、エリアごとに異なる魅力に彩られていること...
トレッキングやクラフト 豊富な体験で下呂の四季を感じる
夏は水、秋は芸術文化、冬は氷瀑と地酒 下呂市内では大自然をバックボーンにした四季折々の体験が充実する。アクティビティから文化体験まで根底に流れるのは“下呂流エコツーリズム”の魂。下呂温泉を拠点に下呂市の魅力の深淵に迫ってみたい。 ...
下呂の夜空に輝く大輪の華 花火大会が夜の定番に
「花火物語」は「悪疫退散」で開催 ミュージカルも人気 下呂温泉の夜の楽しみといえば「花火」。夏冬の「花火ミュージカル」、時節柄の祈願や祝いに花を添える「下呂温泉 花火物語」などで家族連れからカップルまで多くの人の心に感動を伝えてきた。...
下呂温泉にスイーツ店点在 女子旅に人気
温泉街散策の新たな楽しみ 下呂温泉では地域の食材を使ったスイーツを楽しめる「素肌美人スイーツプロジェクト」を展開。温泉街にある11のショップがさまざまなスイーツを販売している。 下呂牛乳100%のスムージーミルクやプリン、ティラ...
特急「ひだ」ハイブリッド新車両投入 7月1日から
安定性と快適性が向上 アクセスも“新時代”−。大阪・名古屋方面から下呂・高山方面への足、JR高山本線の特急「ひだ」に7月1日、新車両が投入される。“ハイブリッド方式”と呼ばれる次世代型車両で、安全性や快適性が向上。これまで以上に心地よ...
新時代の観光都市・下呂を構築 SDGsやDX、エコに素早く対応
社会の要請に応え観光サービスに生かす SDGs、デジタルトランスフォーメーション(DX)、エコ−。新しい時代へ向け、急速に変わりつつある社会に対し、下呂市の対応は俊敏だ。これらキーワードに対し、即座に対応、本腰を入れた取り組みを展開。...
下呂温泉観光協会、旅行会社に助成金 旅行商品造成促す
募集型、一般遠方・近隣、スポーツ団体 下呂温泉観光協会は旅行商品の造成を促進しようと、団体旅行企画に対して各種助成事業を実施している。旅行会社に幅広く利用を呼びかけている。 募集型団体バス助成金は岐阜県外を出発するツアーが対象。...
E−DMOが下呂の基盤 下呂温泉観光協会・瀧康洋会長に聞く(1) 観光DX化で地域主導に
マーケティングとマネジメントを融合させ、地域の観光資源を掘り起こす「E−DMO」に取り組んできた一般社団法人下呂温泉観光協会。同協会の瀧康洋会長(水明館)に、下呂温泉がコロナ禍のなか、どのように考えて活動し、どういった方向に進もうとしている...
E−DMOが下呂の基盤 下呂温泉観光協会・瀧康洋会長に聞く(2) 「観光は水の如し」の対応で
全国に先駆けた地域づくりを −これからの下呂市の観光に対するお考えをお聞かせください。 観光の形はマーケットによりますが、戦略は環境によって変化しますから、マーケットに合わせてどんな形でも変化しなければなりません。決まりきった手...