6エリアに点在する“下呂の宝もの” 大自然や宿場町−光る個性
歴史・文化を満喫
日本三名泉のひとつ下呂温泉を擁する岐阜県下呂市。高い知名度を持つ下呂温泉が観光の核となるのは当然だが、「温泉だけ」と考えてはいないだろうか。市内に目を向ければ大自然をベースに、エリアごとに異なる魅力に彩られていることに気づくはずだ。温泉を宿泊拠点に市内をめぐって「下呂の宝もの」を探しに出よう。
【下呂エリア】
言わずと知れた下呂温泉のおひざ元。下呂温泉の泉質はその効能から「美人の湯」とも言われ、古くから多くの人が訪れる中部屈指の温泉地だ。個性豊かな旅館ホテル、温泉街散策、食など多くの楽しみが待っている。合掌造りの家屋と多彩な体験がそろう「下呂温泉合掌村」も立ち寄りの定番。
【小坂エリア】
霊峰御嶽山のふもとにあり、約2500メートルの標高差と御嶽山から湧出する清らかな水がつくり上げる渓谷美が大きな魅力。滝は落差5メートル以上のものに限っても216もあり、見ている人を飽きさせない。下呂温泉観光協会が推進するエコツーリズムの中心エリアでもあり、トレッキングのメッカ化している。その自然の魅力から岐阜県の「岐阜の宝もの」認定第1号としても知られる。下呂温泉から約25分。
【金山エリア】
飛騨最南端の地は、江戸時代の宿場町としての歴史を持つ。飛騨街道金山宿には家屋が建ち並び、パワースポットとして知られる「金山巨石群」など巨岩や奇岩の宝庫としても知られ、歴史と自然の見どころが充実している。下呂温泉から車で約45分。
【馬瀬エリア】
豊かな自然とそのなかで育む古くからの暮らしぶりから「日本で最も美しい村」連合に加盟するエリア。訪れると、どこか懐かしい空気に包まれる。フィールドアスレチックやサイクリング、魚のつかみ取りなどの体験も。下呂温泉から車で約25分。
【萩原エリア】
ここも飛騨街道の宿場町として栄えた歴史を持つ。町並みには昔ながらの風情と人情が残る、懐かしい日本に出会える地だ。夏秋の毎週金曜日には開かれる「天領朝市」、江戸時代創業の酒蔵でつくる地酒、そば、和菓子など大人の「食べ歩き」旅が楽しめる。下呂温泉から車で約15分。
【竹原エリア】
下呂の東の玄関口で、自然と暮らしが調和した里山が広がる。岐阜県名水50選の「乗政大滝」や、古くから伝承する県重要有形民俗文化財「地歌舞伎」、農業体験など里山文化が味わえる。散策すると心に温かさを感じるだろう。下呂温泉から車で約20分。
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