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井上総料理長が「黄綬褒章」 井づつやで活躍/湯村温泉

「包丁一心」

湯村温泉の「佳泉郷井づつや」の井上明彦総料理長が2019年春の褒章で黄綬褒章に輝いた。

井上さんは熊本県出身。日本料理店を経営する父親の料理に対する真摯な姿を見て育ち、料理人になることを決意した。高校卒業後、有馬温泉の旅館を皮切りに数軒の旅館で修行し、37歳で「佳泉郷井づつや」の総料理長に就任。現在は16人の料理人の指導にあたり、毎日約300人の料理を提供している。

その間、1998年に「ひょうごの匠」として認定され、地元小学校で巻きずしの作り方を教えるなど、国内外での日本食の普及や後継者育成に尽力。09年に技能グランプリで1位、10年には厚生労働省の「現代の名工」に選ばれるなど数々の栄誉に輝いてきた。

井上さんは、宿泊客からの「おいしかった」「また来るよ」の言葉を励みに「包丁一心」を信条とする。和食の道に入って約35年。日々訪れる客を料理でもてなし、満足して帰ってもらえるよう努力を重ねている。

19年10月に井づつやで開かれた受章を祝う祝賀会で、祝いに駆けつけた関係者160人を前に、井上さんは「これからも皆さまの期待に応えられる料理人として頑張りたい」と話し、料理人としてさらなる向上を目指すことを誓った。

井上明彦総料理長

黄綬褒章受章の祝賀会であいさつする
井上総料理長

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